環境共生型都市デザインの世界
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上海とシンガポール

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図3 上海
 現在の上海の街並みは、 このように活発に都市活動が行われており、 超高層ビルがたくさん建ち並んでいます。

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図4 高密な里楼住宅(上海)
 高層ビルを「図」とすれば、 上海の「地」になっているのが、 この高密な里楼住宅です。 伝統的な上海の集合住宅と言ってもいいかもしれませんが、 これが一種のストックになっていると考えられます。 それに対して、 超高層ビルは、 経済活動を高める都市のフロー化に向かっている象徴と考えられます。

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図5 シンガポールのコロニアルスタイルの市街地
 シンガポールは人口四百万人ですが世界都市と言われる都市です。 ファイナンシャルセンターには超高層ビルがそびえる一方、 川沿いにある昔ながらのコロニアルスタイルの市街地を綺麗に修復して観光客を集めています。

 経済活動のためのフロー造りに見える超高層ビルは将来に備えてのストックづくりとも解釈できるし、 コロニアルスタイルの市街地は歴史が作り出した都市のストックであると言えます。

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図6 リトル・インディア
 シンガポールには二つのサブカルチャーの地区があります。 ひとつがリトル・インディア、 もう一つがアラブ通りで、 四百万人のシンガポール市にエスニックな小さなストリートが堂々と存在しています。 アラブ通りは通称ではなくちゃんとした地区名で、 ファイナンシャルセンターと同じ位置づけなんです。 つまり、 ワールドシティはサブカルチャーを物的なストックの形で用意しているのです。

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