環境共生型都市デザインの世界
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コンパクトシティの原点

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図7 ボローニアの航空写真
 左はボローニアの航空写真です。 中心部にローマンタウンがあり、 その外側に中世の街並みがあり、 産業革命以降の街並みがさらにその外側(写真では上の方)に広がっています。

 これを見ると、 産業革命以降の都市は都市のフローを拡大していく市街地形成だったと考えられます。 その市街地には共同体を支えるストックは何も見あたらず、 そこの住人たちは相変わらずローマンタウンの教会やモニュメントに依拠しているのです。

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図8 コンパクトシティの原点(イタリアの丘陵都市)
 拡大し続ける都市はいつまでたっても、 「我が町」にはならない。 これではいかんということで、 最近ではコンパクトシティ、 コンパクトタウンという概念が出てきているようです。

 都市をストックとして考えた場合、 そこには居住・産業・交流という3つの基本的な活動が存在しています。 サブカルチャーと呼んでもいいと思いますが、 それが狭い限られたエリアに全部そろっていることがコンパクトシティの条件だと思います。 その原点を探っていくと、 イタリアの丘陵都市にたどり着きました。 こんな小さな街の中にも人が住み、 文化交流があり、 産業があるのです。 これこそ都市のストックの原点であろうかと思います。

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