環境共生型都市デザインの世界
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デジタルシティ

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図15 インターネットの中のデジタルシティ
 最後の事例は、 インターネットの中のデジタルシティです。 最近あちこちでデジタルシティの試みが盛んになっています。 アメリカではAOLが地域情報を流していますし、 アムステルダムでもデジタルシティを作っています。 フィンランドのオスロでは、 ノキアを中心とした3次元のデジタルシティがオープンしようとしています。 京都でもそんな試みがあると聞いています。

 そんなデジタルシティにどんな情報があるのかというと、 細々としたローカルな地域情報が中心です。 世界中からアクセスできる地域情報です。 そんなネットワーク上にできたサイバーコミュニティも、 やはりアーバンコミュニティの一種だろうと思います。

 これをフローと考えるかストックと考えるかですが、 私はストックと考えたいと思っています。 サイバーネットワークの情報容量は無限なのですが、 残念ながら現実のシティの情報は空間性という限られた世界に存在するもので、 限りのある世界から無限の世界に向かっての情報移転です。 そこでこのサイバーシティのストックとは何かをみなさんで考えていただきたいと思います。

 以上で私の話を終わります。

司会(井口)

 ありがとうございました。 加藤さんは小冊子で「コミュナルな都市ストックを」というタイトルでお書きになっています。 アクロポリスに対して経済の中心だったアゴラはフローであるというお話ですが、 アーバンコミュニティという身近で生活に根ざしたストックが都市のストックになっていくというご指摘についてひとつ質問がございます。

 超高層ビルはシンガポールでは将来のストック、 上海ではフローとおっしゃいました。 サブカルチャー(アーバンコミュニティ)に対して、 表のカルチャーはエコノミーということになるのでしょうか。 経済活動は都市にとってフローでしょうか。 後でお答えしていただけたらと思います。

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