環境共生型都市デザインの世界
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戦略的な環境改善施策の体系と効果

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図13 戦略的な環境改善施策の体系
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図14 都市政策シナリオの効果の比較
 ではどのように具体的に改善していくかを整理したのが図13です。 横軸には空間・建築スケール(あるいは都市スケール)、 縦軸には建築物か、 空間か、 交通などのフローかをとっています。 このような軸立てに沿って、 次に示すようないくつかの戦略的代替案を考えました。

 代替案をLCCO2(ライフサイクルCO2)と廃棄物量によって評価してみたのが図14です。 例えば現状のままで更新が進む場合やそうではない場合について、 どのような違いがあるのかを比較しています。

 現状どおり成長を容認する場合に対して47%ものCO2抑制効果のある「新規開発を規制する成長抑制シナリオ」は、 更新後も容積率を抑えて建築廃棄物を減らすというものです。 「木質への転換」は建築物を木質にすると、 廃棄物になった後でもサーマルリサイクルによって熱回収が出来るため8%ほどCO2の発生を下げることができます。 地域分散型エネルギーを導入すると11%削減という結果でした。 また、 廃棄物量でみると「木質への転換」が削減率57.5%と、 大きな効果があることが分かりました。

 このような、 ある意味大胆な戦略も、 21世紀型都市を考える上で重要だと思います。

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