実験としてみると、 様々な試みが盛りだくさんになされています。 技術的な実験だけでなく、 人々のライフスタイルまで踏み込んだ住まい方の提案がありますが、 これを一般社会に普遍化出来るかどうかが大切です。 佐藤さんが言われたように、 知見がそれにうまく寄与するような形で実験が進んで欲しいと思います。
問題点を指摘すると、 都市コミュニティの形成を考えたとき、 ここの住宅は社宅だということですから、 一般的な答がでるのかどうか。 答が出ないことはないと思いますが、 先ほど指摘されたように制度上の問題もありますから、 このまま一般の住宅にあてはめるのは難しいように思います。
もう一つは設備についてです。 リフォーム時に大量の廃棄物が出てしまったとの報告がありましたが、 リフォームで難しいのは短い寿命の部品を交換するとき、 長い寿命の部品も巻き添え的に交換されてしまうことです。 そのあたりのデータが必要だという気がします。
しかし5年ごとに住人を入れ替えて、 それに合わせて部屋も改修するというシステムでは、 現実的なデータは得られないのではないかということが気がかりです。 それは先ほどの社会的な側面についても同様に問題ではないかと思います。
一般的なデータは得られるか
関西大学 丸茂弘幸
私は今日初めてNEXT 21を見学しました。 とても興味深く見たのですが、 町なかにある建物としても、 また住まいとしても基本的には良いと思っています。
このページへのご意見はJUDIへ
(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai
学芸出版社ホームページへ