NEXT 21の居住実験
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集合住宅におけるルールブックについて

大阪芸術大学 田端修

改行マークお話をうかがった中で、 私はルールブックに関心を持ちました。 スケルトン・インフィル型の集合住宅においては、 主に躯体の所有者がルールを決めていくのですが、 普通の住宅であれば住み手が集まってルールを決めていくのが通常です。

改行マークNEXT 21は「自由な住み方ができる集合住宅」を目標にしていると思うのですが、 集合住宅にはルールが必要であり、 ここでは躯体のオーナーがルールを決め、 自分たちで決めているわけではないので、 ルールの必要性みたいなものが住人にどう伝わっているのか疑問に思いました。

改行マークルールと住み方の関係を突き詰めていくと、 集合住宅の住み方の可能性や限界が見えてくると思いますので、 調べて報告していただければありがたいと思います。

改行マークそれと、 NEXT 21と周辺に住む人びととの関係にも関心があります。 緑が増えたことで虫も増えたというお話でしたが、 虫についてはおそらく住人だけでなく周辺に住む人からも嫌がられているのではないでしょうか。 5年間経って、 回りの評判はどうなのかをうかがいたいところです。

改行マーク実験住宅としては意義があると思います。 日本では都心の集合住宅は歴史が浅くきちんとした生活スタイルが確立されていないので、 このような実験住宅をもっと作っていただき、 都心における住まい方の提案をしていただきたいと思っています。 これは大阪ガスだけにお願いすることではございませんし、 公団にもぜひやっていただきたいところです。

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