大阪市の真田さんに質問があります。 御堂筋沿いのブロンズ像が26点あり、 その維持管理に苦労されているというお話があったのですが、 実際に歩いていてサラリーマンなど一般の方々があのブロンズ像に目がいっているかというと、 なかなか目がいっていないように思います。 そこにお金なり労力をかけて、 維持管理していく効果や意義はどんなものがあるのでしょうか。
真田:
まず仕組みから申しますと、 あのブロンズ像は沿道の企業などに寄付していただいたもので、 ブロンズ像の台の設置と日常の管理は大阪市がおこなっており、 大阪を代表する御堂筋をビジネスだけでなく、 より魅力ある芸術の空間にしていきたいということで、 協力して整備しているわけです。
それから、 平日は2万人も歩いていますからゆっくり見ている人は少ないかもしれませんが、 寄付したブロンズが会社の前にあり、 毎日それを見て出勤することは企業や社員の誇りにもつながっていると聞いています。 また、 休日に一度いかれたら、 あの彫刻を一つひとつ見ながら歩いている方やグループが必ずおられます。 新聞、 雑誌などのメディアで取り上げられる回数も多く、 大阪にこういう身近な芸術の空間があるというアピール効果もあります。
御堂筋彫刻の意味
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