3 既成市街地ワーキング
(1) 概要
船場については、 鳴海先生、 田端先生、 江川先生に入っていただき、 大阪市計画調整局、 都市工学情報センター、 都市公団、 公益三社とコンサルタントの方々、 さらに特別にOUR都市開発機構と環境開発研究所にも参加いただいて研究を進めました。
図2 既成市街地WGの研究内容 |
最初の3ヶ月で、 文献を中心に船場の歴史や船場の現状を調査し、 既往の研究も調べ、 船場で活動しているグループや船場に詳しい不動産業の方にヒアリングも行い、 さらに先進事例を調べました。 それに並行して、 現代計画で新しいかたちの検討を行っていただきました。
3月の末に中間報告を行い、 それに基づいて4月から再生のためのアクションの検討を行いました。 それから4月、 5月の2ヶ月ぐらいで、 遅ればせながら船場の現地調査を行いました。 それを踏まえて新しいかたちの提案を行い、 7月の始めに最終報告をまとめました。
図3 対象エリア |
東西の道路は「通り」と呼ばれ、 昔、 大阪城に通じるメインの通りでした。 南北の道路は「筋」と呼ばれ、 通りに対する横町という位置づけです。 現在でも非常に幅員が狭かったり、 まっすぐに通ってないところもあります。
町は通りに面した両側町で東西に長く、 例えば北浜とかその次の今橋とか、 東西の通りの両側が同じ町名になっています。 それらが一丁目・二丁目・三丁目……というように並んでまちの骨格になっています。
真ん中に、 筋の中でも特徴的な三休橋筋があります。
この調査対象エリアの内、 図3の点線で示したエリア、 幹線道路の一皮内側の中低層のまちなみも残っている地区を主な対象として取り上げました。