行ってみたい大阪・船場
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12 船場再生への空間フィロソフィー

 

岸田

 ここからは、 空間面での再生方策について述べます。 船場のような既成市街地の再生にあたって、 まず重要な点は、 持続するまちとなるということです。 この点については、 変わるものと変わらないものとに分けて考えることが重要です。


(1) 都市のスケルトン・インフィル

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図44 都市のスケルトン・インフィル
 そこで、 都市空間をスケルトンとインフィルに分けて考えてみたのが図44です。

 みち空間は変わらないものの代表であり、 まちの骨格を構成するものでもあり、 歴史が刻み込まれたスケルトンとして継承されていくべきだと考えます。 このみち空間がまちづくりに果たす役割は大変大きいのです。

 一方で、 都市が持続していくためには柔軟に変わり続けることも大切です。 変化できなければ、 利用されなくなった空間の更新もできません。 敷地や建築空間などインフィルに相当する部分には可変性が求められ、 都心に求められる用途、 機能、 空間などの変化、 社会状況の変化に応じて変えなければいけないものです。

 ただし、 敷地や建築空間にも変えてはいけないものがあることを見逃してはいけません。 歴史的資産はもちろん、 心地よく感じる空間などがこれにあたります。

 ここでは、 従来の船場が持っていた小スケールでの環境的心地よさ、 可変の容易さに目を向けたいと思います。 小スケールでの計画が連担しながらまちを構成していくことが重要であると考えています。 そのためには、 変えていくものと変わらないで残されていくものとの共生を図る手法が重要となります。

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