鳴海:
今日は春日井道彦さんをお迎えしました。 春日井さんは一昨年に発行された『人と街を大切にするドイツのまちづくり』(学芸出版社)の著者で、 99年11月にも「ドイツのまちづくり―IBAエムシャーパーク事業ついて」というテーマで講演いただきました。
ざっとご経歴を紹介しますと、 1936年に愛知県一宮市に生まれ、 1964年にドイツのベルリン工科大学建築学科へ留学され、 卒業後はダルムシュタット工科大学の都市計画研究員を経て、 現在はフランクフルトで建築・都市計画の仕事をされています。 1985年にはドイツの工学博士の学位をとられました。 ドイツでは工学博士の取得はとても難しいそうですが、 さらにその時の論文がドイツ首長連盟から賞を受けるという快挙も成し遂げておられます。
ドイツに住んでまちづくりを普段のお仕事とされている人のお話ですので、 我々がちょっと見ただけではわからないお話もうかがえると思います。 ではよろしくお願いします。
春日井:
前回JUDIでお話ししたのは2年前になります。 久しぶりに日本に来てびっくりしたのですが、 多くの若い女性が髪の色を染めていました。 私の家内はドイツ人で生まれながらの金髪ですが、 「これで目立たなくなった。 日本が旅行しやすくなった」と喜んでいました。 私なんかせっかくの黒髪を染めるなんてもったいないと思ってしまうのですが、 帰るたびに日本は変わっています。
さて、 今日は中心市街地の活性化についてドイツの例をお話しする予定ですが、 メインテーマに移る前にドイツの街とはいったいどういうものかをスライドで見ていただこうと思います。 みなさんもヨーロッパに旅行されたことはおありでしょうが、 旅行者の目ではなく普通に生活する目で見た街を見ていただいた上で、 ドイツのまちづくりの仕組みについて紹介していきます。
はじめに
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