中心市街地の活性化というテーマに入る前に、 そもそもドイツの中心市街地とはどういう存在なのかを考えてみたいと思います。
ドイツには中世に作られた伝統的な街と、 計画性がなく自然発生的に拡大した街の2種類があります。 ここで取り上げるのは前者の街で、 ここにヨーロッパの都心特有の形態があります。
スライドにあるように、 それがどんな小さな街であろうと、 計画された街には中心にマルクト広場があります。 ここはフランクフルトとハイデルベルグの中間にある小さな街ツビンゲンベルクで、 特に有名な観光地でもなく、 ドイツでよく見られる歴史的な街の広場です。 広場には必ず噴水があり、 それを囲むように家並みがあり、 その中央に市役所があります。 朝市が出たりするにぎやかな場所です。 また、 マルクト広場の回りには薬局があるのも特徴です。 教会や学校は、 広場から少し離れた所にあります。
余談ですが、 市役所のことをドイツ語でラートハウスと言うのですが、 市役所の地下には必ずレストランがあり、 それをラーツケラーと言います。 なぜ市役所の地下にレストランがあるのか分かりませんが、 今でも多くの街にラーツケラーがあり、 割合おいしい食事とワインを出すことで知られています。 知らない街でレストランを探すときは、 市役所の地下へ行くのがおすすめです。
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