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郊外の大型店が中心市街地を脅かす
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中心市街地を衰退させるものは何かと言えば、 私は郊外の大型店だろうと考えます。 これは最近、 オーバーハウゼンに出来たセントロという超大型ショッピングセンターです。 人びとが車で来て買い物をすることを想定していて、 無料の駐車場も設置しています。 国際建設展覧会に使われた会場近くに出来たもので、 これが出来たため周辺の商店街の活気が全部こちらにとられています。
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広大なショッピングセンター地図、 セントロ・オーバーハウゼン
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約7万m2の売り場面積があります。 売場だけでなく、 ディズニーランドのようにテーマパークを作って、 子ども連れで来て買い物をして遊んで帰るという考え方です。
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ショッピングセンター内部
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センターの中には約百軒の店舗が入っています。 資本はイギリスのスタジアムという系統の会社とP&Oという船舶会社だそうです。
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ショッピングセンター内のレストラン(1)
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レストランもこのように大型です。
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ショッピングセンター内のレストラン(2)
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川沿いに出来たレストラン街です。 全部で60軒のレストランが入っているそうで、 15カ国の料理が提供されています。 買い物の後には散策したり人びととの出会いの場でくつろぐというセールスポイントで、 このショッピングセンターは作られています。 しかし、 その考え方は即、 今までの都心のあり方です。 つまり旧来の市街地のあり方を真似しているんです。
都心の活気はその都市を活性化し、 郊外型大型店舗の活気は周辺都市をダメにする。 しかし両者が「都市的な空間」という同じコンセプトを戦略にするのは面白いと思います。
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郊外の大型店のあり方
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このようにドイツでも郊外に大型店舗が進出するのをよく見かけるようになりました。 車で来るというスタイルです。
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大工用品の郊外店
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バウハウスとありますが、 有名なバウハウスとは何の関係もない店の名前です。 日曜大工や家具、 庭いじりのための道具や材料のショッピングセンターです。
こうした郊外の大型店はドイツよりも日本の方が多いように思われます。 パチンコ店やレストランなどの大型店舗が郊外に広がっているという印象ですが、 あらゆる職種が郊外に出ていくと今までの街が死んでしまうことになります。 放っておくと日常の買い物も出来ないようになってしまいます。 そうならないよう、 うまく誘導するのが都市計画です。
そうした郊外店のあり方に事前に気づいて、 大型店を都心に誘導したのがダルムシュタット市です。 次にその誘導事例について紹介したいと思います。 郊外に大型店舗が出来ようとしたのを都心に誘導して中心市街地を活性化させたという例です。
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