「パブリックスペースにはデザインが大切ですよ」と言い続けるだけでなく、 それを仕事としてやる、 仕事になればマーケットになる、 マーケットが増えれば人材が集まってくるという構造があると思います。 いろいろな人達が戦略的に考えていって、 マーケットを増やしていくことが、 必要なことだと思います。
「マーケットを増やしていく」というと抽象的ですが、 ひとつの方法としては市民の中に飛び込んでいけばいいんです。 これからは、 自治体や都市基盤整備公団のような供給者側の論理だけで物ができたり都市ができるだけではないので、 エンドユーザーである市民に飛び込んで都市環境デザインを一緒に考えていく。 これがまたペイが少ないんで食べていくのが大変なんですが、 やはりそこは飛び込んでいって「こういう分野の人がいるのか」と思わせることが大切です。
僕も仕事時間外に街のおじさん達としゃべったりしますが、 大概の場合は「こんな人がいるのか」という目で見られますね。
そうやって「こういう分野の人に頼めばいいのか」と認知してもらって、 あちらこちらから声がかかるようになる、 自治体の方からも理解してもらって、 分野が広がっていくという構造を取る必要があると考えています。
都市環境デザインが
都市環境デザインという仕事が市民権を得て、 若い有能な人材がそこに志を持って入ってきて、 それが文化として根付いて広がっていくためには、 マーケットをつくっていかなければいけません。
仕事として市民権を得るためには
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