そのように建築家というよりはプロジェクトプランナーという感じで仕事をしたり、 エンドユーザーを気にする経営者ともかなり議論をして、 時代の意志、 資本の意志、 老若男女の意志を感じるセンスを、 職業勘として身につけました。
例えば、 国鉄がJRに変わる頃、 国鉄の開発の人に、 国鉄がこれから民営化の視点で駅をつくるとき、 どうすれば収益が上がってみんなから喜ばれるか考えて欲しいと頼まれました。 北は札幌駅から南は別府駅まで、 JRの駅を10くらい同時に手掛けている時期もありました。
都市環境デザインをやっていく上で、 制度にも詳しくないといけませんが、 感覚的な人の心、 時代の気持ち、 権力の心、 資本の意志を上手にとらまえつつ仕事を実現化していくノウハウが必要だと思います。 これはオン・ジョブでしか身に付かないと思います。 または、 その人のキャラクターもあると思いますが、 「そんなことはくだらないことだ」と背を向けていると、 本の知識しか身に付かないことになります。
都市環境デザインをするための
市浦都市開発建築コンサルタンツを辞めてから4年間は、 インテリアデザイナーやマーチャンダイザー、 マーケットプランナーのように、 エンドユーザーに近いところで仕事をしている専門分野の人達と意図的に組んで、 仕事をしていました。
職業的センスを身につける −独立準備期間
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