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神戸三田国際公園都市(三田地区)計画図
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ウッディタウン土地利用計画図
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一つ目は三田のウッディタウンです。 骨格設計は私ではないのですが、 センチュリーパーク周辺には色濃く僕の設計がでています。 また蛇が卵を飲んだような形の平谷川の辺りは、 私が市浦に勤めていた頃に描いた絵がそのままできています。
ウッディタウンは公団施行で、 フラワータウンは県施行です。
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えるむプラザ平面図
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あかしあ台の南ウッディタウン駅の前にえるむプラザという商業施設がありますが、 この施設は基本構想から実施設計まで、 施設内容、 タイル割とその色まで決めました。
当初から阪急オアシスがあったので、 それを前提にして、 駅前広場に面して商業施設をつくるように計画しました。 駅から降りてくるとロータリーがあって、 歩行者専用道路(幅員15m)が商業施設に沿って通っています。 このとき、 建物のファサードをできるだけ広場に面してとって、 駅を降りたときに囲まれた空間をつくろうと考えました。
また第三セクターを説得して、 完全な商業施設ではなく、 商業施設ともコミュニティセンターともいえるような施設を目指しました。
大規模商業施設の建築的欠点は、 できるだけ安くつくろうとして、 開口部が少なくなることです。 せっかくたくさんの人が中にいても、 外からそのアクティビティが見えません。 この計画では、 出来るだけ人の動きが外部から見えるように配慮してあります。 商業施設は、 概ね駐車場側が顔になりますが、 ここでは駐車場側にも、 そして反対側の駅広側にも顔を作りたいと考えました。 「都市性の托卵」という言葉を、 私は使っていますが、 このようにアクティビティを想定して、 都市性や賑わいを創出するための仕掛けを考えることは、 都市環境デザインの一つだと思います。
また商業施設の計画の難しさは、 動線がいっぱいあること、 営業時間が店によってかなり違うことです。 朝の通勤時のコーヒーショップとして早くから開くところもあれば、 通常どおり10時に開くところもあるので、 営業時間帯がかなり複雑です。 人の流れと管理も大きなテーマになってきます。
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えるむプラザ、 駅側からのパース
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2階にはオープンコリドーが通り、 それに沿ってTSUTAYAや学習塾が入っています。 時間帯のことも考えに入れつつ、 オープンコリドーをつくって人の流れができるだけ外から見えるように設計しました。
オープンコリドーはこれから大切になってくると思います。 この施設を計画したときは、 管理費のことはあまり意識しなかったのですが、 管理費を抑えることや自然志向という時代の流れを考えると、 インナー型のモールよりもオープン型のモールをつくっていくことが重要になっていくと思います。
右奥の部分は通常のショッピングセンターの形をとっています。 隣に接している阪急オアシスが増床した場合、 ここにつなげる計画ですが、 今は増床していません。
右下の角の部分に、 テーマ空間としてガレリア的空間を取りました。
施設の角の部分の4階に、 社会人用とスクール用のプールが二面あります。 外から見たときに水着姿のお姉さんがうろうろしていたらおもしろいなと考えて、 大小あわせて3本のブリッジを渡しました。
施設の右側上部にはテニスコートが二面あります。 天井は東京ドームと同じ構造でテフロンを使ってあり、 夜遠くから見てもテニスをやっていることが分かります。
このようにあちらこちらにアクティビティのサインを内蔵するような建物としてあります。
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えるむプラザ模型
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駅を降りたところからみたファサードです。 駅前でイベントがある場合、 コリドーがギャラリーになるというイメージです。
この施設ができて一年と経たないうちに阪神淡路大震災が起こりました。 4階にプールをつくったので、 どっかで水漏れがあったりブリッジが落ちてないかと心配しましたが、 大丈夫でした。
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えるむプラザ模型、 駐車場側から
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これは駐車場側から見たところです。 駐車場側から見たら、 こちらが顔になります。
商業施設の右下部分に貫通している通路がサービス動線なんですが、 このようにどうしても駐車場側に搬入口ができてしまいます。 搬入口を上手に処理するのは難しい課題です。
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えるむプラザ、 駅側より
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できあがった施設の写真です。 ほとんど模型と一緒です。 手前がロータリーで、 その向こうが15mの歩行者専用道路です。 悩みましたが、 施設の奥にパーキングがあるので、 歩行者専用道路を切ってこちらにアウトだけがでてくる駐車場構成にしました。 これは正解だったと思います。 前の道路が交差点で渋滞を起こさないように、 公団に頼んで車線構成を少し変えてもらいました。
普通の建築屋さんだけだったらこのような提案は気付かなかったと思います。
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えるむプラザ、 夜景
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この商業施設は、 七つくらいの営業時間帯に対応できるように設計しています。
できるだけ開口部を大きくして、 テニスコートが営業している、 プールがやってると外から見えるようにしました。
GMS(総合スーパー)がでてくるとALC板でぺたぺたはって中が見えない箱をつくってしまうのですが、 センター施設にそのような箱を持ってくるのはどうかと思い、 できるだけアクティビティが外に伝わるようなものをつくりました。
当初の計画では、 施設の駅に面した部分に、 夜にお酒がでるような洋風居酒屋を探して持ってくるはずでした。 大きな開口部から、 夜、 駅に帰って来た人達がレストランの窓を見て、 いったん家に帰ってからまた出てきてここでワインを飲みながら、 がやがややっている。 そんなイメージでここを設計したのですが、 バブルが崩壊したためか、 テナントのリーシングに手間取り、 カラオケになりました。
写真でみても施設の右側の一部が黒くなっているのが分かります。 カラオケが開口部を塞いでいるんです。 残念なのですが、 カラオケがはやっているので、 なかなか抵抗できないんです。
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えるむプラザ、 ガレリアと階段
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もう少し近づいたところです。 この街灯はGKさんのデザインです。
ここでは、 あちらこちらに階段でいけるようになっています。 もちろんバリアフリーにもなっています。 「よくこんな複雑なものをつくるなぁ」と、 公団の方に半分笑われましたが営業時間帯が全部別々でも対応できることも重視してこのようにしました。
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えるむプラザ、 通路部分
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2Fのコリドー部分です。
将来どうなるか分かりませんが、 突きあたりのパネルははずして、 向こうの街区にブリッジでつなげることができるように設計しています。
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えるむプラザ、 駐車場側から
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駐車場側です。 顔らしいデザインにできたかどうか分かりません。
こちら側からもアクセスする人がいるので、 真ん中のデッキで人が溜まれるように設計しました。 階段も一つのステージになると思います。 人が上がったり下がったりすると視線が動いていくので、 ちょっとドラマチックにできるのです。
非常用階段にも、 ちょっと溜まれるような雰囲気をつくりました。 非常階段といえども何も考えずにつくるようなことはしたくなかったので、 壁を一枚立てて、 アクティビティを生み出せるような雰囲気にしてあります。
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えるむプラザ、 ガレリア
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えるむプラザ、 ガレリア
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模型でも紹介しましたが、 駐車場側と、 駅広側を屋外で結ぶ空間としてガレリアをぜひ作りたいと交渉し、 作らせて貰えました。
ここについては高校生が階段室にたまってタバコを吸うような事態になるのではないかとか、 ありとあらゆる心配をされた方が多かったのですが、 おかげでそのようなことにはなっておりません。
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えるむプラザ、 ガレリア(夜景)
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夜の様子です。 夜でもアクティビティが感じられると思います。 暗くなっているのはカラオケが入ったところです。
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えるむプラザ、 イベント時の様子
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イベントをしている時の様子です。 こういう時でも、 人や車の流れはある程度制御できるのですが、 自転車はほんとに間際まで蟻が砂糖に群がるようにやってきますので制御がむずかしいですね。
階段がギャラリーになっています。 こういう都市性を期待していました。
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