関西学術研究都市はいくつかの中規模のニュータウンがクラスター状になっているのですが、 そのうちの一つで最も奈良寄りのニュータウンが木津南地区です。 そこの近隣センター(レストランと商業施設)と周辺の景観デザインを依頼されました。 ストリートファニチャーは他の人が担当したのですが、 それ以外については公団と議論しながらまとめていきました。 この街角一帯は、 平成11年度都市景観大賞(景観形成事業部門)を、 住宅・都市整備公団関西学研都市事業本部が申請者で、 受賞しています。
道路が十字に交わるところにある敷地で、 角地にサブテナントを入れ、 道路にそって奥にはスーパーがあり、 この2つのテナントの間に専門店を置くという教科書的な納め方にしています。
各テナントが入る近隣商業施設については、 地元への配慮もあって地元商工会からの希望を募ってカットハウスと薬局、 花屋を入れようということになりました。 真ん中にスポット的な広場があるので、 その角に花屋を持ってくることを提案しながら施設構成を考えました。
ここのコンセプトはセンチュリープラザとは違って、 「スーパーに来たついでにテナントにも寄ってみる」というものです。 ですから、 いったんこのゾーンに入ると、 コリドーを利用して、 各テナント間を移動する、 という構成にしてあります。
また、 できるだけ地域のポイントとして認知されるよう、 建物構成をまとめています。 くぼんでいるエリアでしたので、 建物の高さをなるべくとってボリューム感を出しました。 そうしないと視認性が低く、 中心性が出ないからです。 お金は少しかかってしまうのですが、 公団の人を説得しました。
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