都市環境デザインの仕事
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代表作品紹介

 

環境と共生する中高層集合住宅

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大阪府営河内長野木戸団地・河内長野市営桜ヶ丘住宅
 環境共生のテーマで建設省が募集したコンペで、 1993年に建設大臣賞をとりましたが、 1998年に竣工、 完成いたしました。

 ここには昔から細谷池という池があります。 私達はその池をまちづくりに生かそうと、 池を望む斜面に集会所を作り、 野鳥が眺められるようにしました。 そして、 池と中高層住宅がつながる軸線上にビオトープを作りました。 高層住宅は空中回廊で結ぶという提案をしています。


地下に駐車場を入れて町並を緑で覆った町

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サンタウン新光風台
 17戸の注文住宅(全てパナホームです)で、 街並み景観を提案しました。 お客さんに「街並みをこういう風にしたい。 だから、 外構も協力して欲しい」と説明したのです。 ですから、 土地代・建物代・外構費(1200万円)を3点セットで買ってくれるお客さんを捜しました。 営業からは「外構費をはずしてくれたら、 すぐにでも売れるのに」と言われたのですが、 いや、 こういう街にしたいんだと説明し、 営業の人も理解してくれてお客さんに良いまちを作ることを説得して回ってくれました。

 おかげで、 ここは第6回大阪みどりの景観賞・優秀賞、 そして第15回大阪町並み賞・奨励賞をいただくことができました。

 この話からも分かるように、 まちづくりは強い意志でこだわらないと、 その時の経済状態やお客さんの都合に流されてしまうことになります。 「こんなまちを作りたい」と常に説得し続けるパワーが必要な仕事だと思います。


自給自足ができる庭を持つ町

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武蔵ヶ丘東ニュータウン
 熊本県住宅供給公社の指名型プロポーザルコンペで入賞しました。 合計2千300戸の戸建て低層住宅団地を作りました。

 ここは、 ただ郊外のベッドタウンではなく、 そこに住む人がおかずになるような野菜や果物作り程度の自給自足ができる庭を持つ田園風景のある街として提案しました。 生活の全てをお金で買うのではなく、 自分でも生産できる循環型の生活がこれからの住宅に求められるのではないかと考えたからです。 ここは昨年から造成工事に入っています。


県営住宅の建て替え

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快適住宅・淡海の住まい
 草津市の県営住宅の建て替えのコンペに応募し、 最優秀賞を受賞しました。 建物全体を風車のように配置して、 真ん中に池を作りました。 集会所はその池の中の小島に作り、 浮き御堂のようにする提案です。

 ただ最優秀賞をもらったのはよかったのですが、 滋賀県の予算がなくなったとのことで、 事業化の見通しが立っていないのは残念です。


プレハブのアパートでつくった起伏のある団地

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サンビレッジ南春日丘
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サンビレッジ南春日丘
 これは阪大病院の近くの地主さんが施主となった開発事例です。 アパート60戸が圧迫感のない景観になるよう工夫しました。 普通、 プレハブのアパートを60戸も建てたらろくなことにならないのですが、 ここでは地主さんを説得して、 平行配置のアパートではなく囲み型にして斜面地を公園にする計画を立てました。

 斜面を利用した滑り台や法面を緑地にした公園を作り、 それを囲むようにアパートを建てたのです。 アパートが大量にできても、 近隣の雰囲気を壊すことがないよう配慮しました。 それが評価されたのか、 住宅金融公庫からkansai優良団地賞という賞をいただきました。


市街地の計画的小集団開発

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京都まちなみ住宅
 (財)京都市景観まちづくりセンターが主宰する「京都まちなか住宅コンペ」に応募したものです。 委員長は巽和夫先生でした。

 京都の太秦にある実際に事業化が予定されている敷地への提案で、 幸いにも最優秀賞をいただくことができました。 木造の2階建てと3階建てを混在させ、 市街地のミニ開発をどうするかをテーマにしたものです。 今年度中には完成させる予定です。

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