都市環境デザインセミナー 2001年第5回記録都市環境デザインの仕事場案内都市環境デザインに関わる仕事に携わっていきたいと考えている学生や若者は多いと思います。しかしながら、具体的にはどのようにすれば、自分の望んでいる仕事ができるのかわからないことも多いのではないでしょうか。
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ハウスメーカーからの都市環境デザインへのアプローチナショナル住宅産業株式会社(部長兼)E & A設計株式会社代表増田 史男 |
増田 史男
1944年鳴門市生、仏教大学文学部史学科・地域文化専攻、松下電工(株)入社。
S58・S63年度まちづくり設計競技特選受賞、サンタウン新光風台(H6年度大阪府建築景観賞)。
著書に「日本の町なみデザイン」(株)グラフィック社。
ゼネコンから都市環境デザインへのアプローチ大林組辻井道弘 |
辻井道弘<
1973年大阪大学環境工学科卒業、(株)大林組入社。
主な参画プロジェクトに阪急日生ニュータウン、甲子園駅周辺整備計画、難波再開発計画等。
行政アーバンデザイナーという職能学校法人誠和学院・姫路建設専門学校校長中農一也 |
中農一也
1977年関西大学建築学科卒業。三和建設梶A末吉栄三計画研究室を経て82年より那覇市役所都市デザイン室に勤務。2000年から現職 / 94年カリフォルニア大学バークレー校留学。
久茂地川親水遊歩道(建設省「手づくり郷土賞」受賞)、城岳馬場通り(人間道路会議特別賞受賞)、那覇市都市デザイン室の実績(日本建築学会九州支部業績賞)。
著書に「造景20号/転機の都市デザイン」「建築とまちづくり282号/ORIGINとしての沖縄」。
全体の質疑応答
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この記録は大阪大学の杉本容子さんとYU_YU編集工房の前田祐子さんによるテープ起こしを、講演者が推敲されたものです。
本セミナーをはじめ、97年より続けてきた若者向けのセミナーがきっかけとなって、「都市環境デザインの仕事」という本をつくりました。 誰でも、自分が見ている風景を、誰かに見せたい、誰かと一緒に見たいと思うことがあるはずだ。隣にその人がいれば、とっさにそれを指差して見ることをうながしたり、そばにいなければ、言葉で説明することもあれば、絵に描き、写真に撮り、あるいは図面を引いて伝えようとするだろう。面白いのは、それが「伝わった」と感じる瞬間、もう一つの異なる風景が生まれることだ。それは共有された風景とでも呼ぶことができるものである。 本書も、いわば、そういう試みの一つとして生まれたものだ。つまり、都市環境デザインに関心をもつ人たちに、都市環境デザインの世界を伝え、それを共有したいという表現の、三十六人の試みである。 現実の仕事としての都市環境デザインは、専門分野は勿論、働くうえで所属する仕事場、あるいは立場などによって、関わり方は多様である。そのうえ、分野をまたいだ協働の関係を築くことが欠かせない。 本書に示した都市環境デザインの「仕事」の世界が、都市の維持や形成に携わろうとする「君たち」に共有されることによって、もう一つの新たな可能性をもった世界として開花することを期待している。 『都市環境デザインの仕事』編集委員会 |
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