このように事例を見ますと、 行政アーバンデザイナーには、 水、 緑、 自然生態、 歴史文化、 建築、 土木、 ランドスケープなどの多分野の専門技術が幅広く必要とされます。 最近ではバリアフリー、 ユニバーサル、 エコロジーデザインなどもあげられます。
そのうえ、 行政アーバンデザイナーは、 まちづくりに関する様々な政策をつくり具体的な現場をプロデュースしていくプロデューサーであり、 街の中にあるたくさんのものを全体としてコーディネートしていくコーディネーターであり、 事業を推進するファシリテーターであり、 市民の生の声を受け入れる寛容な柔軟性をもったアドバイザーでもあり、 行政マンといった職能も求められます。 結構大変な技量が必要とされ、 常に勉強することが要求されます。
しかし、 確かに大変なことは大変ですが、 自分自身で企画立案しみんなで話し合い調整したことの結果が、 日々まちの中に具体的に現れてきます。 非常にきついけれども、 街の歴史や文脈を少しずつ一緒に創っているという充実感がもてる、 やり甲斐のある仕事です。
職能としての行政アーバンデザイナー
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