生きた公共空間、生き生きとした公共空間
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商店街という公共空間について

 

北野

 今日のお話は面白くうかがわせていただきました。 特にパリの事例で、 道路の使用料が年間にして平米当たり3万5千円だというので驚きました。 また、 こういう出店をした場合、 法的には店を出した人の責任は重いと思うのですが、 そのあたりを日本の法律と比較されていたら教えていただきたいと思います。

 また、 今日のお話の事例はいずれも一時使用の場合でしたが、 おそらくみなさんが目指されているのは公共空間の継続利用だと思います。 大阪市では商店街が880ほどありますが、 アーケードにテレビのようなものを付けたり、 いろんなことをやっているという点では、 商店街こそ生きた公共空間の事例だと思います。 そのあたりのことも、 制度も含めて調べていただくと面白いのではないでしょうか。

澤木

 テラスの使用料の仕組みについては調べたのですが、 ご質問の「日本の法律との比較」はまだちゃんと調べられていません。

 商店街の面白さについて言うと、 例えば商店街は今日お話しした歩行者天国が出来る前から活気のある歩行者空間を作ってきていました。 心斎橋や天神橋、 戎橋のような昔ながらの商店街では、 にぎわってくると人の通行だけでその幅員を使い切ってしまいます。 道路の幅員と店の高さの関係が、 人が通行するにはちょうどいい具合にできているのだと思うのですが、 その中にスポット的に休憩できる場所(アーケードの一部から日光がさすといった)やデザイン的な工夫を織り交ぜていければもっと豊かな空間になるとも思っています。

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