SOHOは、New York市南部のファッション・芸術の中心地でSouth of Houston Industrial Areaからきています。今、SOHO現象は、日本のみならず、世界中の都市再生に関わる人びとの関心を引いています。
アメリカでは、以下のような地区でSOHO現象が展開しているようです。
ニューヨークでは、TriBeCa、NoHo、ESSO、DUMBO、デンバーの LoDo、シアトルの SoDo、サンフランシスコの SoMa、シカゴの SuHuなどなど。
ロバータ・グラッツとノーマン・ミンツの著作『“Cities” Back From The Edge : New Life For Downtown』は、こうした動きをジェーン・ジェイコブス的アーバニズムの展開とみなしています。
今回は、『“Cities” Back From The Edge : New Life For Downtown』に紹介された、都市再生のアメリカ的取り組みのさまざまな現象について、その読み取りかたや日本での活かしかたについて議論を試みました。
■講師プロフィール
鳴海邦碩(なるみ くにひろ)
大阪大学大学院教授(環境工学専攻/都市環境デザイン学領域)。1944年生まれ。1968年京都大学工学部建築学第二学科卒業、1970年同大学院修士課程修了。兵庫県技師、京都大学助手等を経て、現職。主な編著書:『アーバン・クライマクス』『景観からのまちづくり』『都市:集まって住む形』『商都のコスモロジー』『都市のリ・デザイン』