USJを活用したテーマパーク型大阪まちづくりの可能性
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集客等を梃子としたテーマ別都市再生などの動き

 

文化集客アクションプランの策定

 続いて、 大阪市ではどんなことを考えているかを紹介していきます。

文化集客アクションプラン
 文化集客アクションプラン(ゆとりとみどり振興局作成)は「魅力あるまちづくり」「ビジター」「滞在型」などのキーワードで国際集客都市を目指そうというプランです。 観光ボランティアの育成など実現には時間がかかるだろうと思います。 ただ構想として大阪市が持っていることを紹介しておきたいと思います。 詳しい内容については大阪市のホームページを見て下さい(ゆめとみどり振興局 
http://www.city.osaka.jp/yutoritomidori/information/index.html)。

ビジターによる市内総生産
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ビジターによる市内総生産
 これはビジターがどれほど経済や雇用に影響しているかを見た数字です。 大阪市内の総生産は21兆8千億円ですが、 そのうちビジター(ビジネス+観光)の影響による生産は22%(4兆7千億円)を占めています。 ビジネスと観光の兼用は800万人ほどですが、 全体2億300万人のビジターのうち観光だけの人数なら約9000万人だと言われています。 USJが出来たことで全体の4〜5%の増大となり、 生産の底上げをしている形になっています。 これは大阪経済にとっては大きい数字です。


大阪市都市再生緊急整備地域の指定(2002年7月24日)

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大阪市都市再生緊急整備地域
 国が進めている「都市再生戦略」に沿って大阪市も都市再生を進めています。 大阪の場合立候補した地区の数が多いのですが、 大阪駅周辺・中之島・御堂筋周辺・難波湊町・南港コスモスクエア・阿倍野の6地区に絞って緊急整備することになりました。 2003年2月13日にはその内容をプレス発表いたしました。

 まず大阪駅の北ヤードのコンペについては、 先日、 中央公会堂でそのコンペの応募作品を公開しました。

 中之島地区では、 京阪鉄道の延伸も予定されており、 事業者にはすでに京阪が決まっています。 国立国際美術館を招致など、 様々の文化施設の集積を図りパリのシテ島のような文化集客地区を目指しています。

 御堂筋周辺の動きとしては、 すでにJUDIでも話題にのぼりましたが、 オープンカフェを行ったり、 国交省が道路管理者と共に社会実験をしております。 また、 この周辺ではいろんな会社がまちづくりNPOを組織していますので、 まちづくり関係のイベントなどソフト面を繰り広げていくと思います。 もちろん、 御堂筋も景観に配慮した都市再生をしていきます。 街の特徴を出した整備になると思います。


水都大阪の再生計画

 道頓堀周辺では実際に水辺整備事業に着手しています。 今までに道頓堀沿いになかった遊歩道を整備し、 これからはビルの顔がもっと川に向くように整備していきたいと考えています。

 すでにコスモスクエア駅周辺ではキャナルを先に掘っています。 ここに船を浮かべる構想もあります。 コスモスクエアの土地はなかなか売れませんので、 定期借地にして開発を進めるとか、 IT企業を誘致することを進めています。

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道頓堀水辺整備
 このように、 大阪の都心部では水都の再生を目指しています。 またこれ以外にも東横堀側や木津川などの水辺を整備しようという構想もあります。 具体的には、 景観条例も整備して、 川沿いの景観についてのアクションプランを進めていきたいと思っています。

 今はJRなどの民間会社が川に船を浮かべる社会実験を行っていますが、 将来的にはそんな動きと連動して「水の回廊」を作っていけたらと思っています。 そうした動きが始まると御堂筋の諸団体も参加するようになるのではないかと期待しています。

 大阪市では、 このように都市再生と集客を「水都再生」をテーマにして重要施策として位置づけています。

 では、 続いてUSJを活用したまちづくりの可能性について考えてみます。

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