ヘルシンキの町の中は建物の容積率を押さえていますよね。 (サラスティエ:歴史的な中央部分はそうです)。 そこでうかがいたいのですが、 フィンランドの人たちは他の国の都市のような高層ビルについては、 どんな風に思っているのでしょうか。
また、 都市空間の緑化についての関心はあるのでしょうか。 日本では、 今、 都市のビルの屋上緑化が注目されているのですが。
サラスティエ:
まず都心の建物については、 歴史的な高さを超えてはいけないという意識に加え、 建物が森の高さを超えてはならないという考え方があります。 私たちは森と共に生きてきた民族ですし、 都市も森と共に存在すると思っています。 その点、 フィンランド人は他のヨーロッパの人々とは人種的にも精神的にも価値観の背景が違います。 もちろん、 とても厳しい都市計画の規制があることが今のヘルシンキの景観の前提になっていますが。
建物を直接緑化することについては、 私は個人的には面白いと思います。 別荘なんかの小さい建物だったら、 フィンランドでもよくやっているようですよ。
フィンランド人の都市空間意識について
難波(兵庫県):
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