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ところが検討していく最中に、 前提条件がどんどん変わっていったのです。 木造だから鋸で切られたらどうするんだとか、 火事が心配だとか、 隙間があきすぎ、 橋から飛び降りる人がでるんじゃないかなどいろんな事を言われました。 それに対して、 いちいち真面目にこうすればいい、 ああすればいいという対応を担当者レベルではやっていました。
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そのうち、 屋根無しの方がいい、 シンプルな形の方がいいという意見が出たとも聞いています。 (その時は、 検討中の案は見せていないようで、 一般的なイメージの話だけだったようですが。 )ですから、 この模型を見せるかどうかでけっこう揉めていました。 例えば屋根部分を仮設にして、 天神祭りの時だけ付けるようにできないかと言われ、 その検討もしました。 それについては、 伝統的工法の継ぎ手と仕口でつないだ屋根ですから、 取り外し可能なシステムになっているから可能ですよとお答えしました。
もし市民の皆さんが欲しいなら市民のお金で作ればいいじゃないかという結論になったようで、 当初の橋としては足元のディテールなどはこういう太鼓橋や屋根付きもできるという構造にしておくということになりました。 各地にある屋根付き橋は公共が作ったというより、 周辺の民間企業などがお金を出して作るものだからという考え方が背景にあったように聞いています。
それはそれとして、 我々は一生懸命この作業をやっていまして、 実際にどんな問題が起こりそうか、 それを解決する手だてはあるかという議論を延々とやっていました。
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軸組みにはいろんな出っ張りが見えますが、 これが伝統的な継ぎ手と仕口とくさびによる組み方です。 全部木でできています。 こうして絵にしてみると、 プロポーションも高いからじゃまにならないし、 けっこう抜けている(空いていて開放的)感じもするという話が出ました。
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照明もどう見せたら奇麗に見えるかという話し合いをしました。 ライトアップして橋の外部を見せるべきか、 橋の内部を見せるべきか、 下部分を明るくした方がいいのかなどいろんな検討をしました。 今この形を作らないにしても、 将来できたときのためにどんな準備をしておけばいいのかの検討はしているわけです。
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天神祭りなどのイベント時には、 屋根の下の軸組みの間に、 2mぐらいの巨大な提灯が入れば、 最初に中村さんがイメージした絵になるんじゃないかと思います。 実際にはこれ(軸組みも屋根も)がない形で作るそうです。 市民がこの形が面白いと思えば作ることは可能ですが、 今のところ積極的に作る気配はありません。
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その他に出た意見としては、 橋の途中に仮設でこういう簡単なお祭りステージを造ればいいという案もあり、 その検討もいたしました。
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結局屋根は作らないということになって、 常に流動的な条件の中でそのつど模型を作りました。 そのうち、 太鼓橋の勾配がきつすぎて安全性に問題があると言われて、 段々と太鼓部分がゆるくなるなど形が随分変わってしまいました。
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段差についても警察が危険だとクレームをつけたようで、 いろんな事をさらに言ってきているようです。 一番最初に中村さんが示されたフラットなものになる可能性もあると聞いています。 いずれにしても、 まだこの検討は終わっておらず、 現在も流動的に条件が変わる中でやりとりを続けている最中です。
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最後に、 JUDIのみなさんにお願いしたいのですが、 屋根の有無やデザイン全体についてみなさんの率直な意見をうかがえれば嬉しく思います。
以上で私の報告を終わります。