私が思うに盛り場の面白さは表があって裏通りが必ずあることです。 表通りしかないところはあまり面白くないですし、 裏通りばっかりが迷路のようにつながっているのももうひとつだろうと思います。 ですから、 盛り場のメリハリを考えていくことはとても大事なテーマでしょう。
それから今日歩いていて、 街並みとか景観とかの話以前に、 路上のルールをどうするかが問題だと思いました。 すでに道交法違反の例はいっぱいありましたが、 それ以上に路上のマナーについて、 ビルのオーナーはむろん、 テナントの人自身が真剣に考えていく時期でしょう。 それに失敗すると、 おそらく風俗店同士が潰し合いになり、 彼ら自身も生き残れないことになります。 それを訴えかける必要があるように思いました。
西村:
今おっしゃっていただいたことは、 私も日頃感じているのですが、 それは今営業している風俗店や無料案内所の人たちと向かい合って話をしていかない限り無理です。 お互いが生き残って共存共栄と言っても、 そういう方たちは本当に刹那的な商売で、 今は街を占拠している感じですが、 絶対長続きする商売ではないと思うんです。 そういう人たちも巻き込んでまちづくりをしていくべきなんでしょうか。 彼らも生き残れ、 私たちも共存共栄していけるそんな方法は本当にあるのでしょうか。 私も規制では彼らを排除していくのではなく、 お互いに共通のビジョンを打ち立てて動かないとまちの発展は望めないと思ってはいるのですが。
路上の利用に関しては、 地元の方々も様々な取り組みをされており、 路上看板の調査なども行なったことがあります。
角野:
「路上のルール」には利用を禁止するという方法もありますが、 それよりも楽しい使い方を商店会の方々で示してみてはどうかと思います。 こんなに楽しく面白い使い方ができるということを社会実験などで示していくような仕掛けはできないだろうかと思います。
例えばいい風俗店、 昔の町並みを再現した風俗店を作ってみるとか、 サービスや客引きの仕組みについてこの方がお洒落でしょというようなものを逆にこちらから提案をしていくというのはどうでしょうか。 そして、 それに乗りそうな業者さんをつかまえてみるのが面白いかもしれません。 もしそれが成功すれば、 その他の業者もその方法の方が良いと思うようになるかもしれません。
路上のマナー
景観以前に路上のマナー作りが先
角野(武庫川女子大):
再び路上のルールについて
横山:
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