海外建築家の日本での仕事

　このプロジェクトは日本設計とNTTファシリティとの共同で行いました。 プロポーサルコンペの時期はこのプロジェクトと国立国際美術館はほぼ同時期の1995年でした。

　大阪のまちでこれらの大きなプロジェクトをさせていただいていること、 さらにそれらが百年後にも残るであろう建物であることは、 ある意味我々には良い意味でのプレッシャーであり、 はげみにもなっております。 今でも、 そして、 これからも多くの方々と協力し合いながら進んでゆければと思っています。

NHK大阪新放送会館、 大阪市立博物館、 考古資料センター

NHK大阪新放送会館、大阪市立博物館、考古資料センター

このプロジェクトに私はプロポーサルコンペしか参加していないので、 ごく簡単に紹介しておきます。 黄色いラフビーボール形の平面をしら建物はその頂点が大坂城に向かって建っています。 高層の博物館で、 エスカレータに乗るたびに大坂城を見るというサイトミュージアムを提案いたしました。 また、 地下1階には4世紀頃のなにわ宮跡を残したまま、 上にビルを建設いたしました。 地下2、 3階は駐車場にしています。 遙か後世にここを未来の考古学者が調べたら、 頭を悩ますことになるかもしれません。 　手前が博物館、 奧がNHK大阪です。 NHKビルは大きなボリュームですが、 圧迫感をなくすために形を弓なりにしてセットバックしています。 その間に地球をイメージしたアトリウムを設けています。