景観からの復興まちづくりの諸側面
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復興モニュメントについて

 

 

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復興モニュメント
 
 復興にあたって、 震災の記憶をいろんな形で残そうという動きが震災直後からあったことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。 そうした復興モニュメントについて「1.17希望の灯り」というNPOグループが調べ、 2001年に「震災モニュメントマップ」で報告しました。

 それによると、 モニュメントは全部で165あるそうです。 碑が77、 地蔵が14というのはちょっと少ない気がします。 もっと沢山あるように思うのですが、 このグループが把握した復興モニュメントとしてはこのくらいとのことです。

 
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移設された神戸の壁
 
 復興モニュメントとしては最初の頃に出来たものです。 現代芸術家が保存を呼びかけました。 しかし、 もともとあった場所で保存するのは難しかったようで、 今は淡路島津名町の埋め立て地に設置されています。 壁の背面は鉄骨で補強されています。

 埋め立て地に忽然とあって何の説明も書かれてないものですから、 初めて目にする人にとっては何のことか分からないでしょう。 もう少しちゃんとした説明があった方がいいと思います。

 
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崩れ落ちた岸壁の保存
 
 これも、 震災直後に「神戸港メモリアルパーク」として計画されて保存が決まった、 崩壊した姿のメリケン波止場です。

 だんだんと世代が交代していく中で、 今どきの小中学生がこれを見て即座に地震の時の光景だと分かるかは疑問のあるところです。 ひょっとしたら一種のデザインだと思われるかもしれないと思うのですが。

 
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メリケン地蔵
 
 同じく神戸港震災メモリアルパーク内にある「メリケン地蔵」です。 これもモニュメントのひとつだと思います。

 このお地蔵さんを公園内に設置するのは相当大変だったそうで、 お役所はこれを宗教施設だからとなかなか設置を認めなかったらしいです。 お地蔵さんというのは宗教なのかなと私は思うのですが、 まあそういう経緯を経たお地蔵さんです。

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