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昨年(2004年)の7月に、 5年前に見たところがどうなっているかを再確認するために見て歩きました。 これは淡路島の一宮町尾崎地区で再建された神社です。 淡路では社寺の再建がとても目立つのですが、 それが土地の人には大きな誇りとなっているようです。 この写真を撮るときも近くにいたおばあちゃんが「どう? 立派になったでしょう」と自慢していました。 また、 社寺を再建する過程では、 長く使われていなかったお祭りの道具が発見されることもあり、 お祭りが復活した所もあるようです。
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今の神社の近くにある花壇です。 元あった建物は再建さず、 土地だけが草ぼうぼうで放置されていました。 土地の所有者は大阪在住の不在地主だったことから、 周囲の人が「それなら私たちに使わせてくれ」と申し出て花壇を作りました。 写真でも分かるように、 なかなか本格的な花壇です。
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再建された寺社には、 こういうふうに寄付をした人々の名前が刻まれた銘板が立てられています。 これも淡路ではけっこう目立ちます。 ただ気になるのは、 どれも表に年号が書かれてなくて、 どうしたのかなと思いました。 もしかしたら裏に書いてあるのかもしれません。
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津名町で見かけた再建された屋敷です。 なかなか立派なお屋敷で、 ちゃんと瓦も載せています。
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これは地震の後、 屋根瓦が全部落ちてしまったのですが、 新しい瓦で葺き直した家です。
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震災復興には公営住宅も必要だということから、 公営住宅も建ちました。 写真に見えるのは、 震災で壊れた神社の鳥居の残骸で作られたオブジェです。 公営住宅の敷地の片隅に作られました。
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夏祭りのポスターにも「1.17を忘れない」と書き入れられています。
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震災の後、 阪神間では瓦葺きが激減してしまいました。 しかし、 淡路の家づくりではやはり瓦にこだわっています。 これは修復された家ですが、 ここでも立派な屋根瓦を見せています。
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立派に再建された寺社や家がある一方、 残念ながら10年近く経っても被災当時のまま放置されている家もあります。 無人の家ですが、 勝手に取り壊せないからという理由でこんな姿が残っているんでしょう。
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ここからは神戸・阪神間における再建住宅です。 これは借家か分譲なのか区別は付きませんが、 こんな町があちこちに生まれています。 これは長屋が建て替えられた可能性もあります。
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これも従前は長屋だったと思います。 ひとつの長屋を全部建て替えて、 こうなったという気がします。
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これなんか、 ほとんど現代長屋と言える住宅です。
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元が大きなお屋敷だと、 土地を手放した後に建つのはマンションか、 分割されてこのような小さい家が建ち並ぶケースがほとんどです。 これも町並みを変化させた一因になっています。
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生け垣があった家も再建した家では車優先となって、 生け垣の代わりに前面が駐車場となる表構えの家が増えています。 町の表情としては、 乾いた景観になっています。
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これは芦屋で見かけた住宅群ですが、 屋根と壁の段だら模様にこだわったんでしょうか。
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神戸・阪神間でも、 やはり10年経っても手が付けられないまま放置されている家がところどころにあります。 おそらく、 高齢者だけだとか子どもが遠くにいるとかいろんな事情があるのでしょう。
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