明日香村の歴史的風土の推移とこれからの展開
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村内の多様な取り組み

 

 

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案山子祭り
 
 また、このような法による規制だけではなく、多様な取り組みが進んでいます。

 その一つはオーナー制度で、これについては財団法人明日香村地域振興公社(通称夢公社)が、特に農地景観の保全を中心に活動を展開しています。

 平成7年から活動を開始し、棚田オーナー以外にも多様なオーナー制度を集落単位で組織化しています。例えば案山子祭りではかわいい創作案山子が作られ展示されて、大きなの秋のイベントになっています。

 それからボランティア活動についてもさかんです。

 「飛鳥川の原風景を取り戻す仲間達の会」は、集落の方々と一緒になって奥飛鳥の栢森地区で自然の再生活動に取り組んでいます。

 このグループは平成11年から間伐や草刈り、歩道整備などの活動を年6回程度行っており、1回あたり80名程度とかなりの動員力を持っています。それ以外にも、エコ・マネーの導入に向けた活動も進められています。

 

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古代米を利用した食事
 
 最近になってまちづくりや地域の活性化活動も進んでいます。運営主体は集落の有志で、行政が支援していますが、まちなみや集落景観形成など、特に交流を目的とした住民有志の活動が進んでいます。

 例えば勉強会の開催や、伝統行事の復活に携わったり、集落マスタープランの作成なども始まっています。

 その一例ですが、石舞台の「明日香の夢市」では、古代米やこんにゃくなど、地域の産物を活かして商品を開発するなど、集落単位、婦人会を中心とした活動も進んでいます。

 

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伝統文化の継承に向けた活動
 
 伝統文化については伝承芸能保存会などが発掘復元継承しています。

 古代ガラス玉の復活もその一つですし、村内各地で色んな観光客を対象とした活動をしています。また有名な「綱掛神事」という1月15日前後の祭がありますが、これは藁で雄綱(稲淵)と雌綱(柏森)を掛けるもので、子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪疫などが道と川々通って侵入するものを押しとめ、 住民を守護するための神事といわれています。

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