趣旨
都市化が急速に進展することによって土地利用が変化している奈良県中部の市町村のなかにあって、明日香村では古都法ならびに明日香村特別措置法の施行によって、約30年が経過しても「歴史的風土」が概ね良好に保存されてきたことが評価されています。
しかし、村民や観光リピーターの目にはその風土も徐々に変容してきていることも指摘されています。
そこで、京都、奈良、鎌倉などの都市とは異なり、田園のなかに古代の遺跡が眠る明日香村の歴史的風土の特性から、法指定によってどのような保存の効果をあげてきたか、あるいはどのような変化や課題があったのかという推移をみると共に、近年の村の取組みや様々な市民的動きから、今後の展開方向について探ってみました。
宮前保子
■講師
宮前保子((株)スペースビジョン研究所)
司会:鳴海邦碩(大阪大学教授・JIDI関西セミナー委員長)■日時
10月13日(木)18:30〜20:30(受付18:15〜)
記録
明日香村の歴史的風土の推移とこれからの展開
(株)スペースビジョン研究所 宮前 保子
- はじめに
- 古都法とは
- 古都法による歴史的風土の保存の実際
- 明日香村の歴史的風土の特徴
- 法規制と土地利用からみた5つの類型
- 市街地部分の建築景観
- 景観の変容
- 各種法制度による規制
- 村内の多様な取り組み
- 再び、明日香村の歴史的風土について
- これから考えるべきこと
質疑応答
この記録は田渕真弓子さんの記録をもとに校正いただいたものです。
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