右図はUNOSATの最初の被害スタディーで、色がついている所が被害があったと判断された所です。被害は相当な範囲に渡っており、全648世帯のうち、98%が倒壊し、亡くなった方は22人です。
一見すると意外と楽しそうで、村長さんも結構明るい調子で生活を再建していかなければならないと仰っていました。また、ベルギーのNGOが工法の指導をしていました。
ここで私が訪れたのは中心地で、地域を結ぶ幹線道路沿いにバス停や商業施設があります。商店のホンダのマークの入った看板が見えると思います。瓦礫がかなり整理されていてすっきりした様子ですが、瓦礫で埋まった様子をイメージするとすさまじかったと思います。
ここの調査をされたガジャマダ大学のイカプトラ先生は阪神淡路大震災のとき我々が被害調査をやっていたときに阪大におられた方で、被害調査のノウハウをよく知っていたので、それを応用して被害状況図を作られました。
ちょっと違うのは、被害状況に建物用途をオーバーレイして、どういう建物が被害を受けているかわかるようにしてある点です。これによって仕事場が沢山被害を受けているという状況が発見され、仕事がなくなると大変だということで、暮らしの場所と仕事の場所の両方を再建をしなければいけないということが明らかになったと言っていました。
集落の状況
ジェティス
Jetisの位置と航空写真
ジェティス(Jetis)はジョグジャカルタから約5kmくらいの所にあるのですが、ここは大変な被害です。
Jetisテント校舎の子供たち
ゴトンロヨンで復旧工事
小学校でも相当な被害が出ましたので、校庭にテントを貼って勉強を始めていました。
イモギリ
Imogiri
空地化した倒壊建物敷地
イモギリ(Imogiri)はジョグジャカルタから8〜9kmのところにあります。
カソンガン
Kasogan
カソンガン村の被害状況
ジョグジャカルタ市の幹線道路から少しはずれた所に、カソンガンという陶器の町があって、結構被害があったにもかかわらず、初期の分析では被害の表示がありませんでした。
窯に火が入った
窯を使わない素焼き
現在は窯に火が入っているところもありまして、また野焼きで素焼きを作っているところもあるといった状況です。
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