京町堀を参加者でまち歩きしたのですが、「まちの匂いが醸し出すものは、歩いてみないと見つからない」という発言がありました。
他にも「歩けるという連続ができるまちでなければいけない」という意見もありました。
「まちを歩く」を拡大解釈して「コミュニティ」というキーワードでまとめると、まず「まちづくりには地主が重要な存在となる」と思います。
地主がしっかりしている町は同時にそこのコミュニティがしっかりしていることにつながってくるようです。京町堀もそうですが、東京の代官山はその典型的な例じゃないでしょうか。北川さんからはまちづくりには地主が重要な位置を占めていることが話されました。
そして、地主も含めてコミュニティがまちづくりに入っていくためには「開かれたまちづくりのプラットホームを作っていくべき」という指摘がありました。
もう少し突っ込んで言うと、形を生み出すプロセスに住民も含んでどれだけ多くの人が関われるかで、よいまちづくりが出来るのだということです。
また、「行政主導ではなく地域主導のまちづくりの方がうまくいっている」という意見がありました。皮肉っぽく言うと「行政が入ることで逆にまちづくりがつぶれた」という話も出ましたし、
特に北川フラムさんは代官山の事例で「規制緩和なんてしない方がいいんだ」と強くおっしゃっていました。
とは言え、行政もいろいろ考えているんだということで、北野さんから「地域の特性を生かす法律やシステムが必要」という発言がありました。
また、コミュニティと直接関係あるのかどうか分かりませんが、「建築家がいくら良いものを作っても、使いこなされてないとデザインの力が発揮されているとは言えない」(忽那さん)という発言がありました。
しかし、これはあえて言えば、今後コミュニティによって再生されるべきものだということにつながっていくと思います。
最後にこの「歩く」というキーワードで、みなさんからいただいたご意見から、私が「見えた」ものは、
デザインをするときは「必ずその町を何度も歩いてみること」このことは多くの方が言われていますが、
特に私は今回のフォーラムを通して強く感じたことでした。
デザイナーとしてまずやるべき事を勉強させてもらいました。
キーワード1:歩く
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