路地からのまちづくり
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3。駒ヶ林まちづくり協議会の取組み

 

1丁目の取り組みから駒ヶ林全体の取り組みへ

 駒ヶ林のまちづくり協議会の会長さんがこの1丁目の活動にも参加しておられました。だったら全体でもやってみようかという話になり、神戸市からの派遣を受け、まちづくり協議会ともお話を進めるようになりました。

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 このときに、ではどういう進め方をしようかということで、まず活動計画をワークショップでまとめていこうことになりました。特に「路地のまちづくり」というような形で進めるのではなくて、住民さんが今やりたいことを一緒になって考えていきましょうというところからスタートしました。

 まち歩き→地域資源の発掘→マップづくり→地域資源を生かしたイベント→そして構想づくりに至るという大きな流れになっております。これは他の地区でもよくある形だろうと思います。

 そんな中で、例えば祭り屋台の発掘と修復という活動がありました。これは40年以上前に使われていた祭り屋台を発掘し修復した活動です。ほかに、「駒っぷ(こまっぷ)」という地域資源マップをつくったり、あるいは、いかなごくぎ煮を生かしたウォークイベントも開催しました。

 こういった様々な活動を経て今、まちづくり構想の作成に取り組み、先ほどと同じように、ソフトとハードを含んだ総合的なまちづくり構想として検討を進めているところです。

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 これが最初期のワークショップです。町歩きをして写真を撮って、○△×に分けて調べたりしました。

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 これが発見された祭り屋台です。これは地区のお金で修復されております。

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昔の地区の写真
 
 また、地区の昔の写真が活動の中で発見されました。

 これは大変珍しい例ですが、明治初期の駒ヶ林の茅葺き民家が集まる集落の姿です。このようなアジア的な風景の写真なども見つかったりしました。

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いかなごコンテスト
 
 おばちゃん達に集まってもらって、いかなごくぎ煮を作って頂きました。

 これをウォークラリーのときに参加者の方に食べ比べて頂いて、投票して頂き、最後に表彰するというイベントをやりました。これも規模が大きくなってきて、今300名くらいが参加されるようになっております。

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 これが今年の案内ですが、3月10日にやりますのでよろしかったら来てください。来られた皆さんのうち先着300名にはお寿司の振る舞いがあります。

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まち歩きマップ
 
 こうした活動をしていって、だいたい3年くらい経ってくると、まちづくり構想を考えてもいいんじゃないかというような雰囲気になってきました。じゃあやろうということで、もう一度構想づくりのためのまち歩きをされました。

 そして先ほどと同じように、今度は構想づくりのためのワークショップでいろんなテーマについて、マッピングを使った方法や、おしゃべりをする中で言葉を選んでいくといったやり方で、皆で話し合いをして決めました。


駒ヶ林全体のまちづくり構想

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まちづくり構想
 
 まちづくり協議会の皆さんは、だいたいが60代以上の高齢の方中心です。これらの方々が構想を作っておられます。

 写真が今できた構想の一部です。これはアンケートを採って頂いて、その結果も踏まえてまとまりましたので、これから発表しようということになっています。

 また後ほど1丁目の話をしますが、駒ヶ林地区全体ではソフトの話もしています。今後の活動としては、もちろん路地もやっていきますが、もっと美しいゴミのないまちづくり、あるいは海との繋がりをつくるといったことを念頭におきながら活動していこうという話になっています。

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