趣旨
近代都市計画が否定してきた路地が、そのヒューマンなスケールゆえに生活空間として、また賑わいや設えの空間として注目されています。一方、今日の都市計画・建築の制度は相変わらず路地を不適格なものとみなし、時には下北沢のような賑わいに溢れた街に、なにがなんでも都市計画道路を通し、広場をつくることを良しとしてしまっています。
ひょっとすると都市計画は何か大切なものを忘れてしまっているのではないでしょうか。
本セミナーでは、昨年末に『路地からのまちづくり』(西村幸夫編著)を出されたメンバーと、神戸駒ケ林で取り組まれているお二人を迎え、これからの路地を生かしたまちづくりと、さらに一歩踏み込んで、路地から始める都市計画の大きな方向転換を議論しました。
前田裕資
はじめに DAN計画研究所 吉野国夫
神戸市長田区・駒ヶ林の路地を生かしたまちづくり スタヂオ・カタリスト 松原永季
神戸市の近隣住環境制度を使ったまちづくり 神戸市都市計画総局建築指導部建築安全課 狩野裕行
祇園町南側地区のまちづくり 地域生活空間研究所 上林研二
神楽坂が目指すもの 粋なまちづくり倶楽部 寺田弘
空堀の路地から DAN計画研究所 柴田容子
質疑応答
ドーンセンターセミナー室1
○主 催
都市環境デザイン会議関西ブロック
共催:路地からのまちづくり協議会関西支部