では、私が計画・設計、プロデュースしています。植物館についてお話します。 奇跡の星の植物館
「形を見てください」。 自然の形にヒントを得て多くの発見・発明は生れました。機械、建築設計などの発見にかかわってきた植物の形。その形に注目していただくため、アートギャラリーのように植物を展示し、水と光と音楽で演出しました。
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色に注目していただく部屋です。鮮やかな熱帯のカラーリーフプランツや花木を集めています。 暑くても鮮やかな観葉植物や耐暑性の花はヒートアイランド化した都市の育つ植物です。
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普通はハーブの香りなどを用いることが多いですが、癒しの庭では木の香りや光などをテーマにしながら五感で感じる庭作りを行っています。
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丹波に関する展示を行ったものです。篠山をイメージした格子の町並みをつくりました。ハンギングの器は丹波織りの糸巻きを使っています。
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瓦が庭にやってきた | 瓦のパンフレット |
江戸時代に日本に来たヨーロッパの人は庶民から将軍までに広がる日本の園芸に感動し、日本の花文化に学び、また日本の花を持ち帰り、現在、日本人が憧れているオリエンタルリリー等を品種改良で生み出しました。一方日本人はイングリシュガーデンに夢中で、自国の文化の継承にはあまり興味がありません。
イギリスは日本に対し、イングリシュガーデンというライフスタイルつまり文化を売りにしています。日本は文化を売りにできていないようです。
日本の文化に憧れている海外の方々に対し、日本人は例えば盆栽なら盆栽単体を展示して見せています。しかし、日本の文化はそのしつらえです。現代生活に合い、かつ伝統的コンセプトは継承する形野しつらえをパッケージにして売っていくことが必要です。
今後はLEDの補光実験していきたいと思います。これには企業とのコラボレーションが必要です。
ミニチュアガーデンは、1/8から1/10の世界で、空間構成を考えたり、スケールを考えながら使える植物を考えたり、結構頭を使います。狭い空間ですが、園芸療法、花育、花のまちづくりのデザイン等色々なことを学ぶことができます。昔の箱庭療法のようにミニチュアガーデンを流行らしていきたいと思っています。
伝統園芸ルネサンス
海外では日本ブームが起っています。日本の伝統園芸が好きな外国人も増えてきています。それにも関わらず、日本ではそれを継承する人は少なくなってきています。
盆栽を洋式化した現代生活の中で楽しもうとすると様々な工夫が必要です。漆器の壁のように見えているこの壁は漆喰磨きの壁です。土壁ですが、輝きがあり、光、水にも強いです。植物館のようなアトリウム空間で盆栽を楽しもうと思うと背景づくりには、太陽光に耐える素材が必要になります。洋式化した空間で盆栽を楽しむには目線の位置まで盆栽を上げる必要があります。丹波立杭焼で創ってもらった大きな壷で目線の位置に持ってきています。
シダルームー都市緑化への提案―低照度に育つ植物の提案
耐陰性の植物/照度調査(低照度で生育可能かつ美しい葉色やテクスチャーを持つ植物を探る)
ここは耐陰性の植物のゾーンです。植物を育てるには光が必要です。しかし、地下街や室内など都市生活空間においては花を咲かせるのに十分な光が確保できるとは限りません。シダやフィロデンドロンは低照度に耐える植物です。これらの植物の多くは暗い緑色の物が一般的ですが、これらの中にも美しい葉色・模様の植物があります。そこで、それらの植物がその程度の照度で生育可能かを実験研究しています。元々、兵庫県は比較的低照度に耐えるレックスベゴニアやイワタバコ科の植物をコレクションしていました。今は少なくなってしまっています。これから暗い空間でのおしゃれな植物として流行ると思ったのに残念なことです。そこで植物館で独自に育てています。
アトリウム&バルコニー 都市のアトリウム空間に適した植物の提案
アトリウム空間の中でも四季の変化を感じられる環境づくり、植栽を研究しています。ハナミズキ、イロハモミジ等は12,13度でも低温感応してくれますので、アトリウム内で花も紅葉も楽しめる植物です。
ラン生産者が売り出したいランを植物館は飾る展示です。生産者は花の形や色に関心が集中していて、買い手のニーズが読み取れなかったりします。いかに飾るか、ランを身近なものにするか、ニーズを読み取るよりモードをつくり、生産者と買い手へ提案します。
これはミニチュアガーデンです。お人形は全てボランティアさんがつくっています。
平成14年11月2日に開かれた伝統野菜シンポジウムの様子です。 伝統野菜・伝統園芸を再現しようとするなら、その育った環境を再生する必要があります。その環境づくりの大切さに注目してもらうためのシンポジウムでした。
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この写真はアメリカのブルックリン植物園の方々が、奇跡の星の植物館を視察しに来た時のようすです。前にもお話しましたが、ブルックリン植物園はアメリカで一番ボランティアがしっかりしている植物園です。サポーターたちはマンパワー、お金で植物園を支えてくれます。毎年サクラ祭りやクリスマスにはチャリティーを行い、お金を集めるそうです。私たちのもクリスマスショーの1日目にパーティーでお金を集めるべきとブルックリンのサポーターたちが教えてくれました。 私も奇跡の星の植物館は、将来こういうしっかりしたサポーターさん達に支えてもらいたいと思ってますので、これをきっかけに彼らとは仲良くして交流を深めたいと思い、2005年私達も向こうの植物園へ行きました。
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淡路という地域柄、淡路で栽培可能な柑橘類を集めて展示しました。
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花のまちづくり教室
亀岡のオープンガーデンin奇跡の星の植物館
これは奇跡の星の植物館で亀岡の人々がオープンガーデンを行った時の作品です。亀岡の町へ授業に行き、亀岡の人たちに自分たちの町の地域性を読み、どのような空間を創るか学習してもらいました。 各自が、亀岡の人々が昔使っていた道具等を持ち寄り、花修景を考えました。奇跡の星の植物館で展示できると言うことは彼女たちにとって「名誉」なことらしく、指導料もいただけました。 亀岡の方は、イベントに合わせて観光案内をしてみたり、オープンガーデンでは地域の特産物でおもてなしをしたりしました。同時期にシンポジウムも開催したので、亀岡市もこの機会をうまく使って自分の町のPRが出来たのではないでしょうか。
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サポーター
植物館には大勢のボランティアに来てもらっています。地元の淡路だけでなく、京阪神からのボランティアがサポーターとして様々な活動に参加しています。子どものための企画 ミラクルメイト
特に淡路の子供たちには、小さいときから自然の大切さを知ってもらうために、いろんなイベントを企画しています。写真は子供たちは植物館で結成されたミュージカルグループです。 私は篠山の時から子供ミュージカルグループをつくっています。例えば、奇跡の星がなぜ奇跡なのか、分からなくても、小さいときから呪文のように繰り返し言っていると、きっと大きくなってから気づいてくれるだろうと思っています。
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これはボランティアさん達と丹波で勉強会をしたときの様子です。
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植物園ではこんな風に結婚式を行い、イベント費を作っています。
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クリスマスの時です。
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