この提言は、建築を通じて景観をよくする方法について、道筋を描こうという思いでまとめられました。根っこには、これからの建築のあり方や、建築に携わる人の役割分担などを整理していかなければ、建築の分野で景観を良くすることができないという問題意識がありました。
一般の国民の方々、あるいは産業界全体でどう変えていくのか、建築に求められるこれからのあり方は、信頼や安全安心も重要でしょうし、省エネなどの環境問題もあると思います。その中で景観も重要な項目であることは間違いありません。でも景観だけに着目して問題を解決するのは難しく、むしろ建築のあり方全体を考えていく中で、景観の問題を考えていくことが必要だと思います。最後に提案しているように、こうした行動を組織化することが必要だと思います。
このように本提言は建築の専門家に対して、景観をよりよくする活動を応援しますという国として明確なメッセージを出したものです。今後はこの実現に向けて少し動き出そうと考えています。国としては今のところ国レベルの組織設立準備やシンポジウムの開催、モデル事業に対する支援等を考えていますが、この内容に関してはまた別の機会にお話させていただけたらと思います。
これは建築だけで解決できるものではありません。建築もやりますので、ほかもやって相乗効果を生みましょう。パイは間違いなく大きいです。JUDI関西は先頭を切って活動していただける組織の一つだと思っています。お願いしたいことは、みなさんはそれぞれ色々な活動をされていると思いますが、先程の(1)から(7)のような項目を盛り込んで頂けたらと思います。またCABEのような組織を立ち上げることになれば、検討が必要になるかと思います。その際にはみなさまにアドバイスをお願いいただけたらと思います。そういう時代になっています。
平成21年2月シンポジウムが開かれました。資料は下記からダウンロードできます。
「建築等を通じた良好な景観形成・まちづくり推進協議会」設立記念シンポジウム−HP(http://www.kenchikushikai.or.jp/oshirase/rengokai/2009/sympo/machi-suishini2009.html)。
まとめ
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