3年前まではこの着地型観光という言葉は一般的ではなかったのですが、2005年頃からこういうタイプの観光が急激に増えてきました。分類しますと、3つに分かれるのではないかと思います。
ヘルスツーリズム、カルチャーツーリズム、産業遺産ツーリズム、フードツーリズムなど多彩な観光商品ソフトがあります。
5 着地型観光の3タイプ
・A:体験交流教育型
これは目的もマーケットもはっきりしています。南信州観光公社に代表されますように、小中学校など子どもを対象にした体験学習や修学旅行などです。これは民泊が受け入れの中心になることが多いのですが、南信州観光公社では一泊は農家民泊、一泊は温泉旅館というように地元の観光業者にも客が行くような仕組みにしています。・B:ニューツーリズム型
グリーンツーリズムやエコツーリズムなど場所の特徴によって、オリジナルな体験・交流ができるものです。こういうツアーは、全国の地方都市や農漁村で事業展開が見られます。・C:観光地再生型
熱海や白浜なんかがそうですが、マスツーリズムの時代が終わってからは湯布院や黒川温泉など小ぢんまりした観光地にお客が集まるようになって、大型の観光地は団体客の激減で苦労しています。そうした所が再生を目指して取り組んでいるものです。地域の宿泊業者、運輸業者、観光協会が広域ネットワークを構築して、新しい観光商品の創出などで、観光地再生に挑戦しています。
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