今日は、大津市でまちづくりに取り組んでおられる森川さんにその活動のご報告をしていただきます。またその後、柴山さん、堀出さん、長坂さんのコメントをいただいて、皆さまといろんな議論をしていただく予定です。
まずは森川さんの略歴をご紹介いたします。京都大学工学部建築学科を卒業され、京都大学大学院、大阪大学大学院、財団法人滋賀総合研究所、(株)アーバンスタディ研究所等を経て、2007年から滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科准教授として近江環人地域再生学座を担当されています。
専門は、都市計画、地方計画、まちづくり、住民参加。長年、都市プランナーとして、都市計画、地方計画の実務に携わり、現在は、住民参加のまちづくり、市民活動の組織や活動について実践的な研究を行っておられます。また、それ以外にもNPO法人おおつ市民協働ネット理事長、大津市市民活動センター副所長、市民劇団O2劇場代表、淡海の杜の会会長、大津の町家を考える会会員(百町館運営委員)など、多彩な活動をされておられます。
では、森川さん、よろしくお願いいたします。
今日は、JUDIセミナーの大津市での開催が急に決まり、ここ百町館でお話をすることになりました。JUDI会員である専門家の方々の他、大津市民の方も何人かいらっしゃって、かなり幅広い顔ぶれのセミナーになりそうです。みなさん、足をお運びいただきありがとうございます。今日の私の話はどちらかと言うと専門家向けですので、お聞きいただく人によっては意に添わない話題も出てくるかもしれません。それはご了承願います。
さて、まずは私の話の論点やキーワードを整理しておきたいと思います。
(3)まちづくり専門家の役割(風の人・土の人):
つまり、コンサルタント(プランナー)として何をやってきたのか、そして大津市民としては何をやってきたのかをお話させて頂きます。
専門家としては行政や商工会議所から委託を受けて地域と関わるという点から「風の人」という立場での関わりだと思います。もうひとつの私の立場である大津市民から見ると、大津をなんとか良くしたいという意識で関わっていますし、「土の人」という立場での関わりになると思っています。
次に(2)大津の町家を考える会の取り組みについて報告致します。今日の会場である「百町館」もこの会が管理運営していますが、その取り組みについての報告です。
最後に(3)市民活動センター開設の取り組みを報告致します。
今日は、この三つの話題について報告する予定です。
今日の話の三つの柱
■はじめに
司会(前田・学芸出版社):
■三つの柱
森川:
(1)町家・まちなかの保全・再生・活性化:
主な報告内容としては、まずは(1)大津のまちなかにおける私の取り組みについて。
(2)市民まちづくり(市民活動団体・NPO):
市民活動団体やNPOがまちづくりにどう関わっていくかという話です。
JUDIの会員はみなさん専門家なのですが、そうした人々の役割について考えてみました。風の人、土の人という言葉は、どういう立場でまちづくりに関わるかでその役割も違ってくるのではないかということから考えた言葉ですが、実は私自身もそのことで悩んでいる部分もございまして、そんなことも今日は議論できればいいなと思っております。
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