「水都大阪」の再生  川の駅 はちけんや 誕生
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イメージの検討

 

■対岸からのイメージ

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 対岸の南天満公園から見たはちけんやのイメージCGです。南天満公園も大阪府は気合いを入れて作っているようで、照明デザイナーの面出さんが中心になって作業を進めておられます。南岸のここ八軒家も、安藤忠雄さんの提案による桜並木を雁木の手前まで植えています。

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 同じく対岸から見たはちけんやで、夜景のイメージCGです。


■橋からのイメージ

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 天満橋から見たはちけんやです。屋根がお祓い筋に向かって伸びやかに上がっていくということをイメージしました。

 ここで一つ残念なことは、実際の船着き場とはちけんやが少し離れていることです。そうしたことは、僕らの力ではどうしようもないことですが。図で見て頂くと、船着き場は天満橋寄り、雁木は、三十石船の絵が描かれているあたりです。船着き場がもっと施設があるほうに寄ってくれるか、雁木が船着き場に近い方に出来ていればいいのになあと思うのですが、色んな事情があってこんな風になったようです。

 ですから、船に乗るためには川の駅からちょっと歩いてもらうことになります。でもまあ、考えようによったら、川辺のアプローチだと思って楽しみながら歩いて頂いたらいいのかなとも思います。

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 もう一つの写真は天神橋から見たはちけんやです。雁木からまちにつながっていく稜線が見えます。右の島のようなところから、安藤忠雄さんの提案で約25mの高さまで噴水が上がる予定になっています。こういう話題は市民の方にもよく知られていて「噴水はどこから上がるのですか」という質問を受けたりします。特にこういう公共施設は、事業に携わる身内だけが知っているのも良くないことで、出来るだけ宣伝して一般の方にも知ってもらうように努めています。今は確か、京阪電車の車内でポスターが出ているはずなんで、皆さんも機会があれば見てください。


■エントランス

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エントランス
 
 エントランスのイメージCGです。川と陸地を現在の地形でつなぐということで、今の地形ではエントランスへは土佐堀(お祓い筋)から入るしかないのですが、ここで表現したかったのは、ここに来た時点で川を感じてもらうためにどういう形があるかをいくつもスタディしました。ここの施設は、やはり雁木の再生が大きな目玉になっていますので、建物も雁木に向かって降りていくものにしたいと素直に考えました。そこで、軸線を雁木に向かって設け、屋根のトップライトもその形に添った形で考えると、建物はこういう斜めの切妻の形になりました。

 当初の案では、そのまま地上レベルで1階を半分に切って川辺まで降りられるようにしましょうと提案したのですが、それだと1階店舗が完全に半分に切れてしまう。その案ではリーシングできないと不採用になりました。結果的にどうなったかというと、現場で見て頂くとお分かりのように、エントランスを入るとすぐ前に川辺に降りる階段があり、レストランの入口が建物の両サイドにあるというデザインになっています。

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エントランス夜景
 
 エントランスの夜の風景です。エントランスに入ると、店舗側のガラスに水を流す趣向を施しています。夜にもガラス壁面を通して川を感じるようになっています。

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