ここからは、具体的な事例を紹介していきます。ここでは、街路灯、弊社の名前では「モールライト」を例に挙げて報告いたします。 街路灯・モールライトのデザイン開発事例
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商品のポジショニングこういう街路灯は都市部を意識した商品群の展開です。様々な用途空間や空間の特性に対して適切なスタイルを模索しています。
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昼のデザインと夜のあかりの最適な組合せの探求昼間のデザインは、ベーシックな形を基本にソフトなのかシャープなのか最適なテイストを検討していきます。夜のあかりは、落ち着き・安心・にぎわいの中から、想定した空間に最適な組合せを考えます。 | ||
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今回のポジション今回の商品は、それらの組合せの中でど真ん中のポジションに決めました。つまり、「安心」のあかりでスタイルはベーシックなものというデザインです。「昼のデザイン」と「夜のあかり」の最適な組合せ方として、昼間は周囲の景色に溶け込むフォルムにしようと、ベーシックなフォルムを狙いました。夜景の方は、「安心のあかり」を確立するために十分な照度が確保できる高い基本性能を目指しました。
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周囲に景色に溶け込むフォルムまず昼間のデザインですが、この商品は市街地でも郊外でも広範囲に使えるものを考えています。また今回はLEDを使った商品開発をしています。今、街で一番良く見かけるのは水銀灯を光源にした「真球フォルム」の照明なのですが、その次の世代の照明となりうるLEDならではの「NEXT真球フォルム」を出そうという意気込みで、開発して参りました。
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背景の取り込み&究極の軽快さその具体的な策としては、「背景の取り込み」と「究極の軽快さ」を最終目標にいたしました。「背景の取り込み」では低ノイズフォルムの検討をいたしました。「究極の軽快さ」では、徹底した灯具のコンパクト化、つまりより小さく・より薄く・より細くを目指しました。
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背景の取り込みこれについては、背景が抜けて見えるリング状のフォルムを採用いたしました。
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デザイン検討 |
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ラフモデル検討具体的にデザインが絞られてくると、このようにラフモデルを作って、屋外で確認をいたします。ここでは、自由な雰囲気でさまざまな感想を言い合いながら、デザインのポイントを詰めていきました。
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景観シミュレーションさらには、想定される様々な背景の中でどのような見え方をするかを、CGを利用したシミュレーションで検討しています。
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詳細デザイン検討また、点灯時ではどんな発光部のイメージなのかも初期段階からCGで検証しています。
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モックアップモデル作成開発がある程度進んだ段階では、仕様の詳細を検討できるモックアップモデルの作成を進めていきます。現在は、最終の商品に近いようなアルミなどの金属を使ったモデルを作ったりしています。
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実際のモックアップモデル実際に作ったモックアップモデルですが、初期段階ではこういった下面パネルが分割された案でした。
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詳細構造検討その後は、強度解析や温度解析など設計部門とのディティール検討を経まして、デザインの最後の詰めに入ります。
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2次デザインモデルの検討これはその後の2次デザインモデルです。ディティール再検討後に、再度プロポーションなどを確認します。
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究極の軽快さいろんな検討の結果、出来たのが器具径380mm幅38mmの一本アームタイプと長さ421mm幅34mmのリング状アームタイプです。灯具サイズだけでなく、アーム寸法もより小さく、より細くを目指しました。こういう形状で、なるべく背景へのノイズをなくしていくことにトライしています。
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より薄く薄さにも挑戦していまして、左のポールヘッドタイプで厚さ40mm、右のアームタイプで厚さ35mmとして、従来の最も薄い器具に比べても半分以下の薄さを実現しています。
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軽快さと堅牢性の両立ここで問題になったのが、薄く細くなったのはいいのですが、それで堅牢性が保てるのかということです。そこで軽快さと堅牢さが両立できるよう、様々な試作検討をしています。一番弱いアーム部分はステンレスの金具で補強してあります。こういうことを経て、軽快さをなんとか実現しようとしました。結果、対風速は60m/s以上を実現しています。
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カンチレバータイプこちらのタイプも支持部に対して荷重がかかるところが遠いので、見えにくい所にステンレス板を取り付けて補強しています。耐風速は同様に60m/sです。
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全体の姿今まではずっと頭部のアップを見て頂きましたが、全体プロポーション(高さ4.5m)はこんな感じです。従来器具に比べると、かなりコンパクトな灯具サイズになっています。ポール径は、一般的ポールで最も細い径の89.1mmを採用しています。
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従来品との比較写真は、水銀灯を使用した従来品との比較です。灯具の大きさがかなり違うことが分かって頂けると思います。
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消費電力あかりは電球色と白色の2タイプあるのですが、図上段の8灯タイプが消費電力約60ワットで、水銀灯200ワットと同等の照度が出ています。この消費電力を約半分の30ワットにした図下段の4灯タイプでは、水銀灯100ワットと同等の照度が出るようになっています。
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ネーミング商品展開をするにあたって、ネーミングをどうするかを考え、商品の外観イメージからこの商品は「ロンド」という名前を設定いたしました。
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カタログ訴求ポイントカタログでどういうふうに訴求するかも、初期の段階でCGを使いながら、ビジュアルイメージも含めて、みんなで検討していきました。
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実際のカタログ掲載画像これが実際のカタログに掲載した画像です。以上で、街路灯/モールライトの紹介を終ります。
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