地域に学ぶ景観まちづくりの作法
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整備イメージ分析1(泉屋市古商店)

 

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整備イメージ分析(泉屋市古商店)(A) (B) (C)
 
芥川

 実際に市古さんのお店でイメージ分析させていただきました。壁面の色ががらりと変わるのは一番分かりやすいということで選ばせてもらいました。もちろん目で見ても、色がおとなしくなった、回りと調和する色になったということは分かりますが、それを色彩分析で見るとどのようになるかをご説明します。

 (A)は壁面の色を変える前、変えた後ですが、それを色彩分析すると(B)、(C)のような図に表されます。壁の色が一番面積が広いものですから、変える前はどうしても一番多い色になります。それが壁面改修後は変わりました。

 ところで、写真を撮るときはどうしても道路のグレーや空の色が入ってきますが、それは天候によって変化していくものですから、それ以外の町並みのところだけを押さえるようにしています。今回は比較のためにお家だけの写真を撮りましたが、町並みを見る時は町並みだけを切り出すようにしています。

 (B)、(C)は、色のトーン、色の明度と鮮やかさを比較するための図です。「くすんだ」「こい」などの表現を図で表しています。

 6色相で見ると赤味が抑えられ、黄色系統の割合が増えたことが分かります。4彩度で見ると、4彩度→3彩度に変化し、色としてまとまりが出てきたと言えると思います。

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整備イメージ分析(泉屋市古商店)(D) (E) (F)
 
 もっと分かりやすいのが、色をドットで表した分布図です(図(D)〜(F))。あの壁の色が突出していると感じたことを、このようにビジュアルで見ることができます(図(E))。やはりまとまりのある景観だと感じるときは、(F)のように色として固まりを持っているものなんですね。図(E)と(F)で見ると、本当に一目瞭然に分かってもらえるではないでしょうか。

 彩度と明度や色相と彩度(図(F))で見ても、それが一目で分かるように表されていると思います。

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