ハウスメーカーのつくる住まいの風景
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なぜ京都版商品がつくられるのか、自由設計とは何なのか

 

 京都市の人と話をしているとき、軒の出が大変だという話を聞きました。結局、ハウスメーカーは軒は出せないので付け庇で折り合うことにしたけど、付け庇を付けた瞬間に百万円上がってしまって、どうしたらいいんだという話でした。

 ハウスメーカーの商品の中で「京都版」が出てきたのは、京都だけは条例で軒の出が決まっていてしょうがないから作ったのかなということも考えてしまいました。こんな風に、認定と品質保証と地域の需要(あるいは要求)のバランスが悪くなったとき、ハウスメーカーの家づくりはかなり難しくなるという現状があります。

 確かに、コストを気にしなければ何でもできます。注文部材を使うこともできるけれども、そういうときもそれぞれのユニット寸法に合わせるということも聞きました。ただ会社によってそれぞれ違うそうですが。ただ、普通の設計事務所と同じような自由設計ができることは理解できました。

 そういう自由設計と商品であるという中で、どうやってこれから新しい供給の仕方を探していくか、折り合っていくかということが問われていると私は感じました。商品づくり(つまり、売ってナンボ)の世界から住まいづくりの世界までは幅があって、営業のやり方も決まったカタログから選ぶ方法から、住まいを開発していくやり方までいろいろあるんだと思います。どのあたりでどのような町並みにするか、どんな風に地域性との折り合いをつけていくかということを一緒に考えていくことが今年の研究会の課題ではないかと思っています。

 例えば、私は材料の工場を見てみたいと考えています。どうやって作っているのか、何かできているのかを知ることは、ハウスメーカー以外の目から見れば違う提案も生まれるかもしれない。またこれは、単にハウスメーカーが提供する建材が悪いというわけではなく、新しい地域性を生み出していけるようなものの作り方を考えていけるかが大事だと思っているからです。

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ハウスメーカーの住まい風景への寄与とは何か すまいづくりのために
 
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