市民レベルの広場活用・まちの魅力発信活動
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よってくだん2012と、さらに広がる活動

 

■九つものワーキンググループができる

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 2012年度も新しいコースを作っています。

 また、「よってくだん」まちあるきマップとは別の、新しいアイデアも出て、新たなワーキンググループが9つもできました。「よってくだん」で紹介した地域資源を台帳にしてみたらいいのではという意見を受けて、「姫路ウィキペディア」みたいなものを作ろうというグループが出来ました。それから「職人・匠の技ステーション」というアイデアでは、職人さんが実際に物作りをしている所が見られるような場所を作れないかという提案が出ています。「食と土産物を考える」というグループ播磨の食材四季リストの制作というアイデアが出ていますし、「ITやモバイルを使った発信」グループでは、よってくだんスマホ版が作れないかという提案も出ています。

 さらに「まちなかのPRボード設置」グループからは、スポット設定だけでなくちゃんとした案内板を作る必要があるのではないかという提案が出ています。「おもてなし講座」グループでは、見に来てくれた人にちゃんとおもてなしをしていくことが大事なんじゃないかと考えているグループの活動です。さらに、元々あった観光商品化の活動も続けようとか、姫路城オープン後のあり方の検討もしなければというグループもあります。

 全部で9つのワーキンググループが乱立しまして、私もいろんなものに関わっていますが、実を言うとけっこう大変です。中には息切れしているグループもあるし、かと思うと新しいグループ「官兵衛」が立ち上がったりもしています。これはNHKの大河ドラマで来年姫路生まれの「黒田官兵衛」が放映されることを受け、姫路でもこれをもっと考えようと言うことで出来たグループです。

 最初からメンバーとして関わっている人たちだけではなく、別の活動グループも巻き込もうということで、協働の動きも始まりました。新しいメンバーも増えています。例えば「官兵衛」のグループでは、郊外のゆかりの地へ行くにはタクシーが必須だよねということで、タクシー事業者さんに声がけすることで、新たなメンバーが増えるというような流れです。


■2012年の活動概要

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 「よってくだん」の2012年版は、今鋭意制作中です。今回は以下のようなテーマです。

 ・彫刻のあるシンボルロード。

 ・大手前通りの魅力。

 ・姫路城「東部中濠」界隈めぐり。

 ・お城のうしろ姿を見ながら歩く。

 ・お城のお膝元・三の丸あたり。

 ・姫路城のあとは、ぶらり野里旅。

 ・(ご当地ファーストフード)。

 ・歴史と出会えるまち 船場城西。

 ・おもてなしマップ。

 2011年は駅からお城までのエリアを取り上げましたが、2012年はお城を起点にそこから1時間ぐらいで回れるようなコースを考えました。この中の「野里」と「船場城西」では、ここでそれぞれ活動している人たちがいらっしゃったので、その人たちにワーキンググループのメンバーになってもらって一緒にやっています。

 それぞれバラバラで活動していた人たちが、この「よってくだん」を一緒に作っていくことで、連携やネットワークが広がってきたなというのをすごく実感しています。ボランティアガイドさんもそれぞれの思いを持って活動されているから、あまりよそとは関わらないという人が多かったのですが、ここでみんなで話していると自分たちのPRをはじめたり、意見交換したりと、活発に発言されるようになってきたと思います。

 来月からはもう2013年度に入り、ふりかえりと今後についての会議をするので、また新たにいろんな話が出てくるだろうと予想しています。さらに広域な活動へと広がるという気がしますし、「官兵衛」の話も盛り上がりそうですし、いろんな可能性を感じます。

 ただ、大事なのは魅力発掘を続けていくことだろうと感じています。「よってくだん」を制作するのもいろんなグループの人たちと協働して一緒に作ってきましたが、これからもどんどんそういうメンバーや協力者を増やしていかないと、多分コンテンツは増えていかないと思っていますので、それをどう増やしていくかが課題だろうと思っています。

 来年はNHKのドラマ「軍師官兵衛」がありますし、再来年2015年は姫路城の改修が終わって、生まれ変わったお城が箱から出てきます。姫路のまちづくりにとってはすごいタイミングだと思いますので、この1、2年の間にまだまだ市民活動が広まっていくかなと期待している次第です。

 私の話は以上です。

篠原

 素晴らしい話をありがとうございました。長谷川さんの本業はデザイナーで、魅力的な姫路の最終的なデザインは長谷川さんにお話ししてもらったという感じです。それと今の「よってくだん」の魅力発掘ワーキングチームの拠点が「納屋工房」でして、ゆるやかな連携が出来て新しい活動が生み出されているのも、「納屋工房」というすごく良い空間があることも大きい理由ではないかなと私は思っています。

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