今回の報告のまとめ
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最後に私からまとめの話をさせて頂きます。
今、お二方から2つの活動を紹介して頂きました。実はこれ以外にも新しい活動が芽生えていますので、そのあたりをさらっと紹介いたします。
中活法に基づく姫路市中心市街地活性化協議会が設立され水色のエリアを対象としています。姫路市商店街連合会は、このエリアの十を越える商店街が連合した組織で、活発な活動をされています。大手前通り街づくり協議会は、大手前通りの沿道の企業などを中心とした協議会で、ここも15年ぐらい活動を続けています。今の話に出た姫路観光コンベンションビューローは、初年度は図の黄色い線のエリア、つまり駅とお城をつなぐ姫路の一番大事なエリアで活動していました。米谷さんのお話の姫路駅前広場活用協議会は、駅前広場を中心とした部分が活動エリアです。姫路商工会議所まちづくり委員会というのは2年前に出来た組織で、こちらでも中心市街地活性化がメインテーマとなっています。
このように、姫路市の歴史的な都心で今様々な活動が行われている状況です。
いくつか「こんなことをやりませんか」と提案したうちの1つが「まちなか交流サロン」です。
要は商店街の方々と自律的な活動を生み出せないかということで、納屋工房を会場にいろんな方に集まっていただいて話し合いを重ねています。
それで、自分自身の自律的活動として「大手前通り魅力マップ」というものを作ったのです。
実際に仕事の合間にフィールドワークし、取材をして、写真も撮りました。編集や文章も自分でおこない、最終の仕上げだけは知り合いのデザイナーお願いしました。
これを作ってから、大手前通り街づくり協議会で「何か新しいことをやっていきましょう」と話しましたら、実際に協議会が「じゃあ、会員企業の情報交換の場を作ろう」ということになって、第1回が1ヶ月前に開かれました。そういう新しい動きにつながっています。
月1回の開催で1〜3月までに3回行いました。これは大阪のまちづくりに関わっている人、まちづくりで自律的な活動を行っている人をゲストスピーカーに呼んで、ディスカッションしていこうというものです。来てもらった姫路の人たちに、自分たちも何か自律的な活動をしようと思ってもらえるようになったらいいと思って始めた次第です。
「喫茶」という名前にしたのは、パリのカフェみたいに新しい文化を生み出す場をイメージして、かつて日本は喫茶店がそういう役割を担っていたことから、名付けたんです。しかも、かつて姫路は日本一喫茶店が多い都市だったと言われています。これは多分、人口一人当たりに換算してのことだろうと思いますが、確かに今でも多いと感じますので、私たちもここがまちづくり分野の新しい活動を創出する場になることを願って、「ひめじまちづくり喫茶」と名付けました。4月以降も、月1回の活動を続けていこうと思っているところです。
私は大阪で働いている時に、企業市民としての活動が大事であることに気付きました。ワーカーがそこで働いている都市に関わることが大事であると言い続けていましたので、姫路に転勤した後も姫路に関わらなくてはいけないと思ったんですね。大阪の経験が生かせるかどうかを試しにやってみようと思っています。
また、まち歩きマップ(右の図)も作りました。これがさっきの大手前通り魅力マップの原型になっています。これは姫路の建築マップです。
私は仕事の関係でいろんな団体に関係していますが、そこで知り合った人に自分のやっているまちづくりの話をしています。その時、こういう絵はがきやマップを手渡しているんですね。そういうことを続けていたら、話がどんどん広がってきて今日のお話にもつながってきたと思います。個人的な活動を重ねてきた結果、ここまで来たのかなあと自分では思っています。
私は図に挙げた5つが大切であると考えています。3つ目の“中身”というのは活動のことです。仕組みや組織の枠組みは後から考えていいから、活動重視でいくのが大切だろうと思います。
また最初はやりたいことを自分一人でもやっていくことが大事なんですが、やはり続けるためには活動を広げ、人とつながっていこうと思いながら活動することが大事ではないかと思います。連携し共鳴することです。
そして「場」ということを意識した活動が大事だということを5つ目に挙げました。
以上で、私たちの報告を終わります。ご静聴ありがとうございました。