まず一番大きな問題点としては、 高齢単独世帯が増加していることがあげられます。 先ほども言いましたが、 余力のない沈殿層としての高齢者が非常に多くなっています。 また、 高齢化に対応した住宅が不足しているのではないかとも思われます。
次にあげられるのは、 単独世帯居住の集中化と偏在です。 以前は家主が借家の居住者について責任を持っていたのですが、 現在では借家の近くに住む家主はそれほど多くなくて、 管理を専門会社にまかせてしまうこともあり、 今までの家主と店子という関係性は崩れています。 責任者がいないワンルームマンションがかなり増えている傾向にあります。
また、 単独世帯居住は地域から遊離してしまうといった問題点があります。 仮設住宅での孤独死のように、 高齢者に限らず地域からの目が届かないことについては問題があると思います。
4 単独世帯居住の問題点
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