現在、 有名な建築家である磯崎新氏や黒川紀章氏が、 未来の都市はどうあるべきかを数多く論じているのですが、 そうした議論に社会はまだ目を向けませんでした。
1970年代に入って、 環境を巡るさまざまなキーワードが生まれてきました。 1つは「アメニティ」です。 これを日本語で訳すとどういう言葉になるのだろうかということから、 「うるおい」というキーワードが生まれました。 さらに「景観」に関する関心が高まり、 あるいは「環境」とか「エコロジー」とか「サスティナビリティ」という様々な環境を考えていく上で、 重視しなければならないキーワードが生まれてきました。 それは、 そういうものを環境づくりの中に取り込んでいかないといけない、 というニーズが社会的に生まれてきたということです。 「バリアフリー」とか「人にやさしい」というのもそういうキーワードですが、 そういうものが生まれてきたいう背景もここにあります。
このような社会的背景のなかで、 1988年に都市環境デザインを考えていくグループを結成することの必要性を感じ、 準備が始まりました。 そういう動きの中から、 まず1989年に都市づくりパブリックデザインセンターが生まれました。 これは全国組織で、 主に外部空間を構成する環境素材を生産する業界の質的な向上を目指すという目的で設立されました。 会員のほとんどは、 メーカーで構成されています。
翌年の1990年5月には、 都市環境デザイン会議が結成されました。
参加している人達のジャンルは、 建築、 土木、 ランドスケープ・造園、 インダストリアルデザイン、 そしてアート、 都市計画などです。 1995年末で会員数は475名、 現在は全国で500名位となり、 その内関西は80数名となっています。
日本での潮流
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