環境デザインとして建築を考えたり、 建築の視点から土木を考えたりといった、 輻輳して様々なことを考える視点といえます。
最初は、 住宅街区のデザインについてです。 土地を扱うわけですから、 土木分野の領域であるとも考えられますが、 街区をデザインするということは、 地形をデザインし、 将来建物が立った時に、 道がどういう空間となるのか、 その先に何があるのかとか、 どう曲がっているのかというようなことをデザインすることです。 地形をデザインするわけですが、 空間のデザインなのです。
つぎに、 集合住宅の考え方です。 ここでのテーマはいかに集合住宅を〈まち化〉するかということです。 集合住宅を単体の建物で終わらせることなく、 全体が住む環境としてどうなのか、 まちとしてどうあるべきかという視点です。 建築からの解体といいますか、 箱から脱却して、 集まって住むまちとなるためには、 様々な異なる条件のなかで、 どのようなアクセスが可能かといった視点です。
3番目には、 個人住宅です。 個人住宅もアーバンな視点からディテールのデザインに至るまで一貫した環境デザインの立場で考えてゆくとどうなるかといった視点です。
4番目には橋や広場など、 さらには公共建築のデザインというものについての考え方です。 歴史性や場所性のなかでいかに新しい歴史を創っていくかという視点です。
最後に、 様々な人と議論しながら、 長い時間のなかで出来ていくようなプロジェクトの場合に、 いかに目標設定をし、 その目標をいかに共有化しながら、 生活空間の総体の表現として豊かなまちづくりを可能にするためにはどうすればいいだろうかといった視点です。
都市環境デザインを語る視点
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