具体的には、 暮らしのワークショップを97年5月から月に1回ずつ、 入居予定者と一緒にやりました。 どういったまちを作っていこうとしているのか、 どういった要望があるかなど、 そういうことで、 コミュニティの早期形成もでき、 被災した方の元気を取り戻していけるのではないかと考えた(計画概要紹介参照)。
一方、 アートは、 楽しさとか、 日々の慰めとか癒しいったものがあるかと思います。 景観と芸術性がまちに定着すれば、 新しいまちに対する愛着とか、 ここには他のまちにはないアートがあるというまちに対する誇りを持っていただけるのではないか、 生活環境を自ら育てていくことによって、 コミュニティの高揚がはかれるのではないかと考えました。
災害に強いまちづくりは、 ハードによるものは限りがあります。 非常時の互助意識みたいなものが高まれば、 むしろハード以上に災害に強いまちができていくのではないかと思います。 非常時と言わずとも、 高齢化社会における助け合いはぜひとも必要なものです。 ある面では、 犯罪の抑制にも効果があるのではないかと思います。 そこで楽しくて、 豊かな生活が送れるのではないかというビジョンを持ちまして、 このコミュニティ&アート計画をたち上げていったわけです。
入居者ワークショップとアート
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