上野泰(ウエノデザイン):
後半の話題の前に確認しておきたいことがあります。 星田さんの話の中で「美しいかどうかは別として、 生活が表出したまちをつくりたい」というご発言がありましたが、 むしろ「まちというものは生活が表出すべきものだ」ということが基本コンセプトだろうと思います。 それがあって、 個人の生活やコミュニティのいろんなレベルが出てくると思いますが、 その中にアートを入れる時、 生活の中にいきなりアートが入っていくのか、 それともアート以外のいろんな仕掛けが生活の中にあって、 その中の一つとしてアートが位置づけられているのかどうかを伺いたいのですが。
江川:
難しい質問ですが、 この質問こそアートに関する議論の核心だと思います。 コミュニティについてはもう少し時間がたたないと分からないのですが、 生活の表出ができるかどうかについてはハード的な解決では限界があったので、 アートを「みなさんが空間を好きなように使ってもいい」と思ってもらうきっかけにしたところはありました。 もちろん、 それ以前に考えておかなければならない問題はいっぱいあるのですが。
今のご質問の答えについては、 これからの報告で出てくると思いますので、 それを踏まえてその後の討論で議論していただきたいと思います。
では早速、 小林さんからお願いします。 小林さんに私がこのプロジェクトの話をした時、 どう思われたかぐらいのところから始めて下さい。
コミュニティ報告
コー・プラン
小林郁雄
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