アートに今のような問いかけをなさることが話としてはあるとしても、 僕にいわせれば、 「上野さんのご専門のランドスケープはこういうことを考えてやられていますか」ということです。 もっと言えば建築はどうなのか、 さらにこういうところに住宅をつくるという意思決定の時には考えていたのかです。
それはともかくアートとコミュニティを一緒にやると、 実利的なメリットがものすごくあるわけです。 非常に抽象的なコミュニティづくりのためのワークショップをやったり、 みんなで話をしたりしても、 ハードな姿にはならないわけですから。
例えば、 イチハラさんの落書きみたいなアートに、 「とってもつらい」とか、 書き加えられてもいいじゃないか。 で、 汚くなったら、 またペンキを塗って書きに来たらいいじゃないかというようなことを僕は思っているのです。 そういうことが起こりうるようなことがアートでできるのであれば、 これはいいことだと思います。 やっぱり姿として見えることが、 アートの非常に大きな力だと思いますから。
そういうことをランドスケープの方ではどう考えておられるかということです。 石田さんに先ほどお見せいただいた、 最初の段階のああいったタイプの姿を作ることで良いのか。 上野さんは管理だとか住民がとか言われるけれども、 一体それがどういう姿になるのかということについては、 非常に疑問に思っています。
アートだからできた
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